三鷹・星と宇宙の日 2013

【プレ公開】10月18日(金)14時〜19時(入場は18時まで)〜10月19日(土)10時〜19時(入場は18時まで)

日程

2日目 10月19日(土)

  • 10時〜19時(入場は18時まで)
  • 講演1 アルマで解き明かす銀河進化の謎

    伊王野 大介(国立天文台 チリ観測所 准教授)

    アルマは、日本を代表とする東アジア、北米、ヨーロッパ各国がチリ共和国と協力して建設・運用する天文学史上最大の望遠鏡です。南米チリの標高5000mの砂漠に、超高精度パラボラアンテナ66台を直径約18kmの範囲に展開し、山手線の大きさに匹敵する巨大な一つの電波望遠鏡として機能させることができます。飛躍的な感度と高い解像度が実現するアルマを使うことによって、宇宙ができて間もない頃に生まれた銀河や、星の誕生や太陽系のような惑星系の誕生、有機分子などの生命に関連した物質など、光(可視光)では見えない暗黒の宇宙が見えてきます。この講演では、アルマ望遠鏡の現地の様子や、銀河の衝突現象や遠方銀河に焦点をあてた最新のアルマの科学成果など、アルマ望遠鏡の今を天文学者の生の声でお届けします。

    講演2 アルマで迫る惑星誕生の現場

    大橋 永芳(国立天文台 ハワイ観測所 教授)

    「宇宙には我々の地球のような惑星は存在するのだろうか?」皆さんはこんな疑問を一度は持たれた事があるのではないでしょうか。今から20年ほど前、最初の太陽系外惑星が発見されて以来、現在までに900を超える太陽系外惑星が見つかっており、そのうちのいくつかは、地球に似た惑星ではないかとも言われています。このように太陽系外惑星の存在自体は明らかになりつつありますが、その一方で、我々の地球も含め、 そのような惑星がどうやって誕生したのかは、未だに謎に包まれています。惑星は若い生まれたての星の周りを回る円盤から形成されるであろうという予想があったものの、それを直接観測するするには、高い解像度を達成できる望遠鏡の登場を待つ必要がありました。若い星の周りに初めて円盤が発見されたのは、僅か20年程前の出来事です。20年の時を経て、天文学史上最大の望遠鏡アルマを手にした今、我々は惑星誕生の現場に迫りつつあります。
    この講演では、若い星の周りを回る円盤の観測の歴史を振り返り、アルマによって明らかになりつつある、惑星誕生の謎に迫ります。

  • 南米アタカマ砂漠から探る超巨大ブラックホールの謎

    河野 孝太郎(東京大学 教授)

    宇宙に存在する数多くの銀河の中心には、その質量が太陽の100万倍以上という「超巨大ブラックホール」が存在していると考えられています。最近では、天の川銀河の中心に位置する、私たちから最も近い超巨大ブラックホール「いて座A*」が、ガスのかたまりをまもなく捕食するのではないかとの予測が発表され、注目を集めていますし、また、宇宙が誕生してから「わずか」8億年後という初期の宇宙に、私たちから最も遠い超巨大ブラックホールを持つ銀河も発見され、新たな謎を私たちに突き付けています。地球上で最も宇宙観測に適した場所の一つ、南米アタカマ砂漠の高地に設置された、ASTEやminiTAO、そしてALMAといった最先端の望遠鏡により、超巨大ブラックホールはどのように「見える」のでしょうか。最新の観測成果とともに、観測天文学に携わる人々の汗と涙の物語もご紹介させて頂きます。

    • 【会場】東京大学天文学教育研究センター 1階
    • 【企画】東京大学天文学教育研究センター
  • 太陽の高度が低くなる15 時頃まで、太陽の観察と黒点スケッチを行います(施設公開は17時まで/雨天、曇天の場合は20cm望遠鏡の見学のみ)。

    • 【会場】第一赤道儀室
    • 【企画】天文情報センター
  • 17GHz(ギガヘルツ)の1.2mΦパラボラアンテナ電波望遠鏡を使って、太陽電波を受信してもらいます(太陽高度が低くなる15時頃には観測終了となります)。

    • 【会場】子午儀資料館南側広場
    • 【企画】野辺山太陽電波観測所 ホームページはこちら
  • 天体望遠鏡や双眼鏡を使って宇宙の姿をのぞいてみよう!協力メーカー・販売店による天体観望会と機材展示です。

    • 【協力】株式会社 アストロアーツ、興和光学 株式会社、五藤テレスコープ 株式会社、株式会社 サイトロンジャパン、アストロショップ スカイバード、株式会社 スコープテック、株式会社 高橋製作所、田中光化学工業 株式会社、一般社団法人 日本望遠鏡工業会、株式会社 ビクセン、公益財団法人府中文化振興財団 府中市郷土の森博物館、三鷹光器 株式会社
    • 【会場】グラウンド
  • 口径50センチの反射望遠鏡で天体を観察しよう!1等星や二重星など、その時見える天体を観望します。17時以降の観望には、整理券が必要です(整理券は、16時より50センチ望遠鏡前で配布)。曇天の場合は施設公開のみ。

    • 【会場】50センチ公開望遠鏡
    • 【企画】天文情報センター
  • 国立天文台の研究内容を紹介しています。

    • 【会場】西棟 展示室
    • 【場所】天文情報センター ホームページはこちら
  • 30メートル望遠鏡TMTの分割鏡を展示します。

    • 【会場】西棟 展示室 ロビー
    • 【場所】TMT推進室 ホームページはこちら
  • 今年最大の天文イベント、11月から来年1月にかけて楽しめるアイソン彗星について紹介します。

    • 【会場】西棟 展示室 ロビー
    • 【場所】天文情報センター ホームページはこちら
  • 図書室を一部開放しています。一般向けの天文書を読むことができます。切り絵の展示もあります。

    • 【会場】南棟 1階図書室
    • 【場所】天文情報センター 図書係 ホームページはこちら
  • 昔は暦の主役だった月と暦に関する天文台所蔵の貴重書を展示します。

    • 【会場】天文台歴史館 1階
    • 【場所】天文情報センター 暦計算室、図書室 ホームページはこちら
  • 三鷹キャンパス内で最も古い観測ドームと口径20cm屈折望遠鏡を見学しよう。晴天時は15時頃まで太陽黒点を観察します(雨天・曇天時は施設公開のみ)。

    • 【会場】第一赤道儀室
    • 【場所】天文情報センター ホームページはこちら
  • 日本最大の屈折望遠鏡(口径65センチ)を見学しよう。

    • 【会場】天文台歴史館
    • 【場所】天文情報センター ホームページはこちら
  • 普段は見学できない建物内部を公開します(安全のため、塔部分は下から見上げるのみ)。

    • 【会場】太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)
    • 【場所】天文情報センター ホームページはこちら
  • 重要文化財、レプソルド子午儀を見学しよう。

    • 【会場】子午儀資料館
    • 【場所】天文情報センター ホームページはこちら
  • 重厚なゴーチェ子午環を見学しよう。

    • 【会場】ゴーチェ子午環
    • 【場所】天文情報センター ホームページはこちら
  • 歴史的な観測機器を多数展示しています。

    • 【会場】天文機器資料館
    • 【場所】天文情報センター ホームページはこちら

インフォメーションコーナー、休憩室、休憩スペースあり(一部、保育士常駐)。軽食、グッズ、書籍等の販売あり。
みたか太陽系ウォークの彗星スタンプがやってきます(設置場所:インフォメーションコーナー)。

開催場所

the place 開催場所

  • 国立天文台 三鷹
  • 東京大学天文学教育研究センター(国立天文台三鷹に隣接)
  • 三鷹市星と森と絵本の家(国立天文台三鷹に隣接)

アクセス

お問い合わせ:国立天文台

0422-34-3600(代表)

お問い合わせフォームはこちら

【お願い】

  • 入口は、国立天文台正門一カ所のみです。三鷹市星と森と絵本の家にお越しの方も、正門からご入場ください。
  • 受付にてプログラム(地図)を配布します。ご来場の際は、必ず最初にお立ち寄りください。
  • 配布資料を持ち帰るためのマイバッグをご持参ください。
  • 当日は自転車とバイクの駐輪場があります。
  • 自動車での来訪はご遠慮ください(10月18日、19日は、国立天文台の来場者用有料駐車場をご利用いただけません)。
  • お体の不自由な方で、車での来訪を希望される場合は、お問い合わせください。別途対応させていただきます。
  • ペットを連れての来訪はご遠慮ください。補助犬(盲導犬、介護犬等)は可能です。