国立天文台 メールニュース
No.189(2018年4月13日発行)国立天文台の新しい台長に常田佐久氏が就任 他
_____________________________________________________________________ 国立天文台 メールニュース No.189 (2018年4月13日発行) _____________________________________________________________________ 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象などを、メールで お届けする不定期発行のニュースです。 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。 ----------------------------------------------------------- ■国立天文台の新しい台長に常田佐久氏が就任 ■「天の川銀河紀行」ルミエール・アワード2018の最優秀VR科学体験賞を受賞 ■大学生・大学院生向け特別公開講演 ■国立天文台野辺山で星空の撮影会を開催[野辺山] ----------------------------------------------------------- ■国立天文台の新しい台長に常田佐久氏が就任 2018年4月1日付けで、自然科学研究機構 国立天文台の台長に常田佐久 (つねたさく) 氏が就任しました。 常田氏は、おもに宇宙空間からの太陽の観測研究に長く携わってきました。 2013年3月まで国立天文台に在籍し、この間、太陽研究の業績により、第12回 井上学術賞 (1995年度)、日本天文学会 林忠四郎賞 (2009年度) などを受賞して います。2013年4月から5年間は宇宙航空研究開発機構理事・宇宙科学研究所長 を務めました。 国立天文台ウェブサイトに常田新台長からのメッセージを掲載していますの で、ぜひご覧ください。 ▽常田佐久 国立天文台長 就任の挨拶 https://www.nao.ac.jp/news/topics/2018/20180401-new-director-general.html ■「天の川銀河紀行」ルミエール・アワード2018の最優秀VR科学体験賞を受賞 国立天文台の4次元デジタル宇宙 (4D2U) プロジェクトが制作したVR映像作 品「天の川銀河紀行」 (注) が、米国のルミエール・アワード2018 (先進映像 協会米国本部主催) の最優秀VR科学体験賞を受賞しました。 この映像作品は、天の川銀河内の星やガスの重力相互作用、星間ガスの運動 や進化、星の形成とその周囲への影響などについて、国立天文台のスーパーコ ンピュータ「アテルイ」を使って大規模シミュレーションを行い、その結果を 可視化したものです。このシミュレーションにより、地球からは観測できない 天の川銀河の構造や進化過程を詳しく調べることができるようになりました。 さらに、可視化しVR映像にすることで、天の川銀河の中を自由に移動したり、 外側から天の川銀河を見下ろしたりするような視点で眺めることができる作品 になりました。 この作品は、昨年11月のルミエール・ジャパン・アワード (先進映像協会 日本支部主催) でも、2017年度VR部門グランプリを獲得しています。 注:シミュレーション:馬場淳一 (国立天文台 JASMINE検討室 特任研究員)、 可視化:中山弘敬 (国立天文台 天文シミュレーションプロジェクト 専門研究職員)、制作:2017年6月 ▽4D2U映像がルミエール・アワード2018 最優秀VR科学体験賞を受賞 https://www.nao.ac.jp/news/topics/2018/20180322-award.html ▽4D2U映像がルミエール・ジャパン・アワード 2017年度VR部門 グランプリを獲得 https://www.nao.ac.jp/news/topics/2017/20171226-award.html ▽天の川銀河紀行 http://4d2u.nao.ac.jp/t/var/download/MWJourney.html ■大学生・大学院生向け特別公開講演 総合研究大学院大学 (以下、総研大) 物理科学研究科 天文科学専攻 (注) と国立天文台は、天文学に関心を持つ大学生、大学院生を対象とした特別公開 講演ならびに入試ガイダンスを、関東地区 (三鷹) および関西地区 (京都) の 2カ所で開催します。テーマは「国立天文台における天文学研究の最前線」で す。講演では、国立天文台の4名の研究者が最新の天文学の研究成果について お話しします。 総研大で天文学を学びたいと思っている方は、ぜひご参加ください。事前の お申し込みは不要です。内容の詳細は、総研大 物理科学研究科 天文科学専攻 のウェブサイト内の「2018年 特別公開講演/総研大入試ガイダンス」のペー ジをご覧ください。 ・関西地区 (京都) 開催概要 日程:2018年5月12日 (土) 13時から16時45分まで 会場:メルパルク京都 6階 会議室4 (京都府京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13) アクセス:https://www.mielparque.jp/kyoto/access/ ・関東地区 (三鷹) 開催概要 日程:2018年5月19日 (土) 10時から17時30分まで 会場:国立天文台 三鷹 すばる棟大セミナー室 (東京都三鷹市大沢2-21-1) アクセス:https://www.nao.ac.jp/access/mitaka/access.html 注:総合研究大学院大学 物理科学研究科 天文科学専攻は、国立天文台を 基盤とする大学院大学です。 ▽2018年 特別公開講演/総研大入試ガイダンス (総合研究大学院大学 物理科学研究科 天文科学専攻) http://guas-astronomy.jp/Applicants/nyusi-guidance.html ▽総合研究大学院大学 物理科学研究科 天文科学専攻 http://guas-astronomy.jp/index.html ■国立天文台野辺山で星空の撮影会を開催[野辺山] 国立天文台野辺山は、第3回目となる観測所構内での星空の撮影会を企画し ました。 通常は、夜間の観測所内への立ち入りはお断りしていますが、一方で、観測 所のある南牧村は星空の美しい場所として知られており、観測所構内での夜間 の星空撮影への要望も多く寄せられていました。このことから、2016年5月に 第1回の星空撮影会を開催するに至りました。 今回も2016年と同様に、観測計画に大きな影響がない時期を選び、星空とア ンテナを一緒に撮影できる機会を特別に設けることにしました。数少ない機会 となりますので、関心のある方はご参加ください。ただし、事前のお申し込み が必要になります。お申し込み方法や具体的なプログラム等の詳細は、ウェブ サイトをご覧ください。 日程:2018年5月18日 (金) 16:45-24:00 場所:国立天文台 野辺山宇宙電波観測所 (長野県南佐久郡南牧村野辺山462-2) 定員:20名程度 (お申し込みが必要です) 締め切り:2018年4月25日 (水) 正午必着 その他:お申し込み多数の場合は書類選考にて参加者を決定します 具体的な日程やお申し込み方法の詳細はウェブサイトをご覧ください。 ▽第3回 野辺山観測所・星空撮影会 http://www.nro.nao.ac.jp/visit/event/event2018/satsuei180518.html#satsuei _____________________________________________________________________ 発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室 発行日:2018年4月13日 _____________________________________________________________________