国立天文台 メールニュース
No.174(2017年5月2日発行)小平桂一名誉教授が瑞宝重光章を受章 他
_____________________________________________________________________ 国立天文台 メールニュース No.174 (2017年5月2日発行) _____________________________________________________________________ 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報 などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。 ----------------------------------------------------------- ■小平桂一名誉教授が瑞宝重光章を受章 ■成田助教が文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞 ■天文・科学情報スペース 企画展「暗黒の宇宙を探るアルマ望遠鏡」 ----------------------------------------------------------- ■小平桂一名誉教授が瑞宝重光章を受章 小平桂一 (こだいらけいいち) 国立天文台名誉教授が、平成29年春の叙勲に て「瑞宝重光章 (ずいほうじゅうこうしょう)」を受章しました。 小平氏は、恒星物理学と銀河物理学の分野において精力的に研究活動を進め るとともに、日本の大型光学赤外線望遠鏡計画の総括責任者としてすばる望遠 鏡の建設に尽力され、天文学の発展に大いに貢献されました。1994年4月から 2000年3月までは国立天文台台長を務め、2001年4月から2008年3月までは総合 研究大学院大学の学長を務められました。 この春の叙勲受章者は4月29日に発令され、来る5月9日に皇居において伝達 式が執り行われます。 ▽小平桂一元学長が「瑞宝重光章」を受章しました (総合研究大学院大学) https://www.soken.ac.jp/news/36433/ ▽平成29年春の叙勲等 (内閣府) http://www8.cao.go.jp/shokun/hatsurei/29haru.html ■成田助教が文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞 平成29年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を、成田憲保 (なりたのりお) 氏 (注) が受賞しました。受賞対象となった業績は「系外巨 大惑星の軌道進化に関する先駆的な観測的研究」です。 成田氏は、すばる望遠鏡を用いた観測で、太陽系外惑星系「HAT-P-7」に逆 行して公転する惑星を世界で初めて発見しました。さらに、この惑星系に別の 長周期の巨大惑星を発見したり、主星と連星系を成す伴星の存在を確認したり して、これらの巨大惑星や伴星の存在が惑星の軌道進化に影響を与えて逆行惑 星を作り出した可能性を示唆しました。成田氏は、こういった一連の研究で、 太陽系の常識とは大きく異なる惑星系の多様性を明らかにしました。近年は、 系外惑星の大気を調べる研究観測を行うなど、太陽系外惑星探査を精力的に 進めています。 この表彰式は、2017年4月19日に文部科学省 (東京都千代田区) にて執り行 われました。 注:東京大学大学院理学系研究科 助教、自然科学研究機構 アストロバイオ ロジーセンター 助教、国立天文台太陽系外惑星探査プロジェクト室 助教 ▽平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等の決定について (文部科学省) http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/04/1384228.htm ▽成田憲保助教が平成29年度文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞 (東京大学大学院理学系研究科) http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/5235/ ▽すばる望遠鏡が解き明かす逆行惑星の成り立ち https://www.subarutelescope.org/Pressrelease/2013/01/24/j_index.html ▽青い光で見るスーパーアースの空 https://www.subarutelescope.org/Pressrelease/2013/09/03/j_index.html ■天文・科学情報スペース 企画展「暗黒の宇宙を探るアルマ望遠鏡」 現在、JR三鷹駅南口・中央通りにある「天文・科学情報スペース」 (注) では、国立天文台による企画展「暗黒の宇宙を探るアルマ望遠鏡」を開催中で す。南米チリにあるアルマ望遠鏡は、2011年の科学観測開始以来、これまで 人類が捉えることができなかった暗黒の宇宙の姿を次々と明らかにしてきまし た。アルマ望遠鏡はどのような望遠鏡か、どのような成果をあげてきたのか、 そしてこれから挑んでいく宇宙の謎とは―。パネル、模型、映像等の資料でご 紹介しています。お近くにお越しの際は、ぜひ会場にお立ち寄りください。 企画展「暗黒の宇宙を探るアルマ望遠鏡」概要 会期:2017年4月27日 (木) から7月2日 (日) まで 会場:天文・科学情報スペース (東京都三鷹市下連雀3-28-20 三鷹中央ビル) JR中央線三鷹駅南口より徒歩5分 開館日:水・木・金・土・日曜日 開館時間:午前11時から午後6時30分まで 休館日:月・火曜日、祝日、年末年始 この他に展示替えに伴う臨時休館があります その他:入場無料 注:自然科学研究機構 国立天文台、三鷹市、株式会社 まちづくり三鷹、 特定非営利活動法人 三鷹ネットワーク大学推進機構 の4者による共同 設置で、2015年9月26日にオープンしたスペース。天文・科学に関する 情報を幅広く発信し、地域活性化に貢献する。 ▽天文・科学情報スペース http://mitakatkjs.mall.mitaka.ne.jp/ https://www.facebook.com/mitakatkjs (Facebook) ▽国立天文台 メールニュース No.154 (2015年10月24日) 「天文・科学情報スペース」がオープン http://www.nao.ac.jp/mailnews/data/0154.html _____________________________________________________________________ 発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室 発行日:2017年5月2日 _____________________________________________________________________