自然科学研究機構 国立天文台

銀河衝突(II. 斜め衝突の場合)

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私たちが棲む天の川銀河とその隣のアンドロメダ銀河は、現在お互いの重力によって近づきあっており、約40億年後には衝突すると考えられています。このような銀河同士の衝突は、実際に宇宙で数多く観測されています。では銀河同士が衝突したとき、どのようなことが起こるのでしょう?この映像は、2つの渦巻銀河が斜めに衝突する様子をスーパーコンピュータによってシミュレーションし、それを可視化したものです。

銀河衝突がおこす巨大星団の形成

銀河の衝突といいますが、銀河の星同士が衝突することはなく、銀河の中をすり抜けてしまいます。しかし、銀河を満たしているガスは衝突したところで圧縮されて、帯状に濃いガスの塊が生まれます。このガス雲の中で星が爆発的に生まれ、それらが集まり巨大な星団に成長します。こうしてできた星団を引き連れて、2つの銀河はすれ違っていきます。 しかしこの2つの銀河は、やがてお互いの重力によって引き合い再び衝突します。そして最終的には1つの大きな銀河になります。こうしてできた銀河の周辺には、はじめの衝突の時に作られた大きな星団が存在しています。このシミュレーションから、これまで考えられていたよりもはるかに大きい質量の星団が銀河衝突によって形成されることがわかりました。

映像データ

使用計算機Cray XT-4
計算に使用した粒子数ダークマター 2.8×107個、バリオン 2.3×106
現象の時間スケール~10億年
現象の空間スケール~50万光年
計算をおこなった研究者松井秀徳(国立天文台)
クレジットシミュレーション:松井秀徳、可視化:武田隆顕、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト

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注:この映像をご利用の際には、4D2Uプロジェクトページ「ご利用上の注意」をご覧ください