今週の一枚

すばる望遠鏡カセグレン装置交換作業の様子

すばる望遠鏡の大きな特長の一つとして、可視光から赤外線にかけて異なる波長での観測を実現するためのさまざまな観測装置があることが挙げられます。たとえば、カセグレン焦点に取り付ける撮像分光装置は、可視光線用・近赤外線用・中間赤外線用の3種類あります。装置には、縦・横・高さが各2メートル、重さが2トン、重心はその立方体の中心、という制限があり、さらに観測中の視野回転を除くために装置全体を回転させる機構が付いています。このような精密機器でかつ重いものを運ぶためのロボット台車CIAX(Cassegrain Instrument Auto eXchanger、カセグレン観測装置自動交換システム)を使って、ほぼ週1回必要になる観測装置の交換を行っています。 このビデオは、可視光用の装置から中間赤外用の装置に交換しているようすです。

文:林 左絵子(国立天文台ハワイ観測所)

映像データ

撮影日時2012年11月21日
カメラCanon 5D
レンズCanon EF 24-105mm f/4L IS
撮影場所すばる望遠鏡 ドーム内(観測床)
撮影者Pablo McLoud
著作権国立天文台

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