自然科学研究機構 国立天文台

銀河から吹き流されるガス

天体写真・

銀河から吹き流されるガス

銀河が多く集まっている銀河団領域では、大昔に銀河から出てきたガスが重力によって集まり加熱され、数千万度という高温のプラズマになって満ちています。

この高温のプラズマの中を、後から銀河団に落ちてきた銀河が通り抜けると、銀河の中のガスがプラズマによって押し流されて、進行方向の後ろ側に流れ出てしまいます。このような銀河の中から吹き流されたガスがたなびいている様子を捉えたのがこの画像で、水素ガスを赤い色で表示しています。すばる望遠鏡の主焦点カメラと、水素ガスからの光(Hα輝線)を通すフィルターを使った観測により、流れ出したガスがところによっては渦を巻きながら30万光年以上もの距離まで伸びていることが発見されました。

文:八木雅文(光赤外研究部)

画像データ

天体IC 4040(かみのけ座)
望遠鏡すばる望遠鏡
観測装置Suprime-Cam
撮影日時2007年5月と2009年5月に各種フィルターで撮像
フィルターB(0.45μm)、R(0.65μm)、Hα(0.67μm)を 青(B)緑(R)赤(Hα)でカラー合成
露出時間87.5分(Bバンド)、190分(Rバンド)、450分(Hαバンド)

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