自然科学研究機構 国立天文台

24年ぶりの巨大黒点出現

天体写真・

24年ぶりの巨大黒点出現

2014年10月下旬、太陽に巨大黒点が出現しました。この黒点は10月16日に東(画像左)から出現し、発達しながら太陽の自転によって移動し、30日まで見えていました。10月26日には黒点群全体の面積は最大となり、地球約66個分に達し、これは1990年以来24年ぶりの巨大黒点となっています。

この太陽画像は、太陽観測所の太陽フレア望遠鏡で観測された10月18日、20日、24日、26日、28日に観測した画像を重ね合わせています。

「三鷹・星と宇宙の日」でも注目された巨大黒点

この巨大黒点が出現していた10月24日と25日は「三鷹・星と宇宙の日」。国立天文台三鷹キャンパスの特別公開日でした。晴天に恵まれたこともあり、来場者はこの巨大黒点のことをどこからか聞きつけ、「大きな黒点が見えてる、って聞いたんですが」と、次々に太陽フレア望遠鏡の公開スペースにやってきました。来場者の方は、太陽フレア望遠鏡のリアルタイム画像や、用意した日食グラスを使って肉眼での黒点観察を楽しみました。

太陽フレアも量産

この巨大黒点は、太陽フレア(太陽表面で起きる爆発現象)を量産しました。この黒点が見えている間に巨大フレアと分類されるものが6個、中規模クラスも32個を数えました。同じ黒点群でこれだけのフレアが起きたのは今回の太陽活動周期で初めてのことです。そのうちの10月19日に起きた巨大フレアは、太陽フレア望遠鏡で観測されています。

文:矢治健太郎(太陽観測所)