今週の一枚
アルマ望遠鏡アンテナ群の中心から
at the Center of the ALMA Morita Array / モリタアレイの中心から - Spherical Image - RICOH THETA
撮影日時 | 2013年12月7日 | |
---|---|---|
カメラ | RICOH THETA | |
撮影場所 | アルマ望遠鏡山頂施設 | |
撮影者 | 平松正顕(チリ観測所/天文情報センター) | |
クレジット | 国立天文台 |
今週の一枚
at the Center of the ALMA Morita Array / モリタアレイの中心から - Spherical Image - RICOH THETA
撮影日時 | 2013年12月7日 | |
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カメラ | RICOH THETA | |
撮影場所 | アルマ望遠鏡山頂施設 | |
撮影者 | 平松正顕(チリ観測所/天文情報センター) | |
クレジット | 国立天文台 |
標高5000メートルのアルマ望遠鏡山頂施設に設置された、日本製7メートルアンテナ群の中心から撮影した全球パノラマ画像です。日本は12メートルアンテナ4台と7メートルアンテナ12台の計16台からなる「アタカマ・コンパクト・アレイ(別名:モリタアレイ)」の開発を担当しました。その名の通り、7メートルアンテナは隣のアンテナに触れそうなほど密集してコンパクトに設置されています。
アンテナを密集させる意義
アルマ望遠鏡のような「干渉計」タイプの望遠鏡は、アンテナの間隔を離せば離すほど解像度が向上します。しかしアンテナ間隔が広いと、逆にぼんやりと広がった天体からの電波がとらえにくくなるという欠点があります。この欠点を克服するにはアンテナを密集させる必要がありますが、直径12メートルのアンテナではせいぜい15メートル程度までしか近づけることができません。そこで日本が開発したモリタアレイでは、一回り小さな直径7メートルのアンテナを密集して配置することで、欧米が開発した12メートルアンテナ群ではとらえることのできない広がった天体からの電波をとらえ、実際の天体に忠実な電波写真を撮影することができるのです。
文:平松正顕(チリ観測所/天文情報センター)