今週の一枚
プロミネンス
天体 | 太陽 |
---|---|
望遠鏡 | 太陽観測衛星「ひので」可視光・磁場望遠鏡 |
観測装置 | 広帯域撮像装置 |
波長 | カルシウムH線(3968オングストローム) |
露出 | 0.6秒 |
撮影日時 | 2007年10月3日 |
著作権 | 国立天文台/JAXA |
今週の一枚
天体 | 太陽 |
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望遠鏡 | 太陽観測衛星「ひので」可視光・磁場望遠鏡 |
観測装置 | 広帯域撮像装置 |
波長 | カルシウムH線(3968オングストローム) |
露出 | 0.6秒 |
撮影日時 | 2007年10月3日 |
著作権 | 国立天文台/JAXA |
太陽大気に浮かぶ冷たいガス、それがプロミネンスです。太陽観測衛星「ひので」搭載の可視光・磁場望遠鏡は、プロミネンスが静的なものではなく、想像以上に激しく動き回る微細構造の集合体であることを明らかにしました。「ひので」の動画をじっくり見てみるといろんなものが見えてきます。上下に移動するものもあれば、振動したり渦を巻いたり、黒い空洞がプロミネンスを掃き寄せながら上昇していたり……。ところで、プロミネンスを構成するこれらのガスは周りのコロナよりずっと重いにもかかわらず、長時間にわたり浮遊しています。これは目に見えない磁場がハンモックの役割を果たし、プロミネンスを支えているためです。言い換えれば、プロミネンスの形状やその運動を調べることで、直接観測が難しいコロナ磁場の性質を知ることができるのです。
文: 岡本丈典(名古屋大学)