今週の一枚

宇宙への情熱を継承する —野辺山宇宙電波観測所の歩み

2012年に野辺山宇宙電波観測所は開所から30周年を迎えました。その30周年を記念し、記念誌の発行とともに、30年のあゆみをまとめるべく製作したものがこの動画です。建設当時の苦労話から、星間分子の発見や巨大ブラックホールの証拠をつかむ研究でのエピソード、さらにはASTE望遠鏡を経てアルマ望遠鏡へ至る道のりなどについて、インタビューを交えて紹介しています。

「世界一の望遠鏡を作ろう」を合言葉にして建設された野辺山宇宙電波観測所は、日本の電波天文学を世界レベルへと引き上げました。野辺山宇宙電波観測所には、45メートル電波望遠鏡、ミリ波干渉計の建設とこれらの望遠鏡による数々の研究成果、ASTE望遠鏡によるサブミリ波へのアプローチ、史上最大の電波望遠鏡アルマの計画など、日本の電波天文学の足跡が刻まれています。

文:衣笠健三(野辺山宇宙電波観測所)