自然科学研究機構 国立天文台

ペルセウス座流星群の夜、マウナケアにて

星景写真・

ペルセウス座流星群の夜、マウナケアにて

突如、夜空を貫く流星。ペルセウス座流星群極大の夜、月齢6の月はすでに沈み、星明かりだけの夜空をいくつもの流星が横切っていきます。世界の大型望遠鏡が山頂に集まるハワイ島マウナケア山。その中腹で見上げた夜空には、みごとなまでの光の帯―天の川―が横たわり、まるで星々に手が届くかのよう。そして、山頂ではその宇宙に手を伸ばすかのごとく、黙々と夜空に望遠鏡が向けられているのです。

夜空を彩る星団、銀河

画面中央を左下から右上へと横切るのはペルセウス座流星群の流星です。流星群の放射点は、この流星の軌跡を左下に延長した天の川の中に位置します。放射点のやや上に見える星の群れはペルセウス座の二重星団です。また、流星の軌跡より上側にある少し延びた光の塊はアンドロメダ座の銀河・アンドロメダ銀河(M31)です。東の地平線からは、もう冬の星座・おうし座の星団「すばる(プレアデス星団)」が顔を出しています。

マウナケア山頂では

画面左がマウナケア山頂の方向にあたります。観測中の米国のケック望遠鏡が夜空に放つ赤いレーザー光が見えています。天体観測に適した安定した夜空のマウナケアにあっても、さらに精度の高いデータを得るために必要な観測方法です。

ペルセウス座流星群

毎年8月12日頃が出現の極大となり出現数も多い流星群です。月明かりの影響で、年によって観察のしやすさが異なります。2014年は満月を過ぎたばかりの月明かりの影響があり昨年に比べると観察しやすいとは言えませんが、それでもふだんより多くの流星を見ることができるでしょう。

今年も、ペルセウス座流星群の流星を観察し流星の数を報告するキャンペーン「夏の夜、流れ星を数えよう2014」を行います。ぜひご参加ください。

文:小野智子(天文情報センター)