今週の一枚

ヘール・ボップ彗星と188センチメートル反射望遠鏡ドーム

ヘール・ボップ彗星と188センチメートル反射望遠鏡ドーム

1995年7月にアラン・ヘールとトーマス・ボップの二人のアメリカ人により発見されたヘール・ボップ彗星は、1年以上にわたって肉眼で観察できる明るさを保ち続けた大彗星です。1997年春には0等級より明るくなり、2本の尾を伸ばした素晴らしい姿を日本からも観察することができました。

画像に写っているドームは岡山天体物理観測所の188センチメートル反射望遠鏡ドームです。この夜、188センチメートル反射望遠鏡はヘール・ボップ彗星の観測を行いました。

アイソン彗星について

明るくなると期待されていたアイソン彗星ですが、2013年11月末の太陽接近時に彗星本体が崩壊し、以後肉眼で観測できる可能性はなくなってしまいました。しかし、破片は観測できないのか、なぜ、どの様な過程でアイソン彗星は崩壊していったか、彗星本体崩壊という現象から彗星の新たな知見を得ようと天文学者たちの観測と研究は続きます。

(文:戸田博之)