月が金星に接近(2019年12月)

夕方の空に並ぶ細い月と金星
日の入り後の西の空で、金星がたいへん目を引くようになってきました。12月29日には、この金星に、新月から3日後の月が接近します。細い月と、マイナス4等と明るい金星が並ぶ様子は、多くの方の目にとまるはずです。
また、月をよく観察すると、暗い影の部分がうっすらと光っているのがわかります。月からは「“満”地球」に近い地球からの光が、月の影の部分を明るく照らすために起こる現象で、「地球照(ちきゅうしょう)」と呼ばれています。目の良い人なら、地球照の中に月の表面の模様も見えるはずです。双眼鏡や望遠鏡を使うとよりわかりやすいでしょう。
地球照は、月が次第に太くなっていくにつれ、だんだんと見えなくなっていきます。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。