自然科学研究機構 国立天文台

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金星が最大光度(2018年9月)

2018年9月21日、日の入り30分後の金星の位置を示した図
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

一番星を見つけよう!

日の入り後、夕焼けの残る西の低空には金星が明るく輝いています。この金星が、9月21日に最大光度を迎えます。最大光度のころの金星の明るさはマイナス4.6等で、望遠鏡で観察すると三日月のように欠けて見えます。

地球から見た金星の満ち欠けと見かけの大きさの変化を表した図
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

金星は、地球よりも内側を公転している惑星です。そして、地球から見ると上の図のような満ち欠けや、見かけの大きさの変化を繰り返しています。

地球から見て金星が太陽の向こう側に位置する「外合」のころ、金星は満月のように太陽の光が当たっている面全体を地球に向けています。しかし地球から金星までの距離は遠く、金星の視直径(注1)も小さいため、明るさはマイナス3.9等ほどです(注2)

外合を過ぎ、金星が地球に近づいてくると、金星の視直径はしだいに大きくなっていきます。しかし、太陽の光が当たっていない影の部分が地球に向くようになるため、金星は月のように欠けて見えます。金星の見かけの位置が太陽から最も離れる「最大離角」のころには半月のような形に、金星が最も明るく見える「最大光度」のころには、三日月のような形に見えます。最大光度のころの金星はマイナス4.6等ほどに達し、肉眼でも昼間の青空の中に見つけることができるようになります(注3)

地球から見て金星が太陽の手前に位置する「内合」のころには、金星の視直径は大きくなりますが、新月のように影の部分を地球に向けているため、金星は一時的に暗くなります(注2)。金星の満ち欠けは、約1年7カ月(583.9日)の周期で繰り返されます。

明るい金星は、空の低い位置にあっても存在感を放っています。機会があれば望遠鏡を使って、金星の形の変化を観察してみてください。

 
金星のこよみ
2018年1月9日外合
8月18日東方最大離角
9月21日最大光度
10月26日内合
12月2日最大光度
2019年1月6日西方最大離角
8月14日外合

(注1)天球上における天体の見かけの直径のことで、度、分、秒の角度で表される(1度=60分角、1分=60秒角)。月の平均視直径は、約0.5度(30分角)。 本文へ戻る

(注2)外合、内合のころの金星は地球から見て太陽と同じ方向に位置しているため、観察できない。 本文へ戻る

(注3)望遠鏡や双眼鏡だけでなく、肉眼でも太陽を直接見るとたいへん危険。太陽を直接見ないよう、注意すること。 本文へ戻る

参照:暦計算室ウェブサイト

今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。