自然科学研究機構 国立天文台

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金星、木星、土星、火星が宵空に集合(2018年8月)

2018年8月1日20時東京の空、月は毎日の位置が描かれている
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

4つの惑星を同時に見よう

8月上旬、金星、木星、土星、火星が宵空に集合します。これら4つの惑星が同時に見えるのはなかなか珍しいことです。遮るものの少ない場所で空を広く眺め、それぞれの惑星を探してみましょう。
西の地平線近くには金星が明るく輝いています。左に目を移すと、南西の空には、金星ほどではありませんが、木星がとても明るく目立って見えます。さらに左、南から南東の空には、他の3つの惑星よりは暗いものの、周辺の恒星に比べるとひときわ明るい土星を見つけることができます。南東の地平線近くには、最接近を過ぎたばかりの火星が、木星をしのぐ明るさで輝いています。
観察に適した時刻は、日の入り後30分から1時間30分くらいまでの間です。あまり早い時刻に観察すると、まだ空が暗くなっていないため、土星は見つけるのが難しいでしょう。反対にあまり遅い時刻に観察すると、金星の高度が低くて見づらかったり、沈んでしまっていたりします。日の入り30分後くらいからしばらく時間をかけて、暗くなっていく空を見ていると、4惑星がそろう瞬間をとらえることができるでしょう。
4つの惑星は少しずつ近づきながら、8月いっぱいくらいまでは同時に見ることができます。しかし、8月下旬から9月に入る頃になると徐々に金星の高度が低くなり、見るのが難しくなっていきます。

8月14日から23日まで、月がこの4つの惑星に次々と近づきます。14日、15日には金星に近づき、17日には木星のすぐ右上にまで移動します。さらに21日には土星から1.5度程度まで接近します。これは、月の中心と土星の間の距離が月の直径わずか3個分程度にまで近づくということです。23日になると月は火星の近くまで移動します。
細い月が日々太くなりながら、惑星や恒星の間をどんどんと(注1)移動していくようすを観察すると、ふだんはあまり意識することのない月の動きを実感できます。また、月も惑星もほとんど同じ通り道(注2)の上にあることもよくわかります。

(注1)見ているうちに動きがわかるわけではなく、「翌日見るとだいぶ位置が違う」という速さです。 本文へ戻る

(注2)月も惑星も、太陽の通り道である「黄道(こうどう)」の近くを移動しています。そのため例えば、黄道から離れたこと座のベガの近くを月が通る、というようなことは起こりません。 本文へ戻る

7月末に地球に最接近したばかりの火星が、たいへん明るく、そして赤く輝いています。火星の接近について特集ページで詳しく解説していますのでご覧ください。

参照:暦計算室ウェブサイト

今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。