月が土星に接近(2017年5月)

月を目印に土星を見つけよう
夜半前、南東の空の低い位置に土星が姿を見せています。
土星は、上旬には3時頃、下旬には1時頃に南中します。
13日、14日には、この土星に、満月を過ぎた月が見かけ上近づきます。
土星は、金星や木星のように際だって明るいわけではありませんので、普段は、土星を目にしながら、それが土星だということに気づいていないかもしれません。この機会に、月を目印に土星を探してみましょう。
13日の夜半前に見ると、土星は月の下側に見えています。その後、翌朝にかけて月は徐々に土星に近づきながら、月と土星は共に南東の空から南西の空へと移動していきます。早起きする機会があれば、大きく位置を変えた月と土星を探してみるのもよいかもしれません。
そして次の夜の夜半前になると、月は東(左下)へと移動し、土星は月の右上に見えるようになります。
土星はまぶしい月の光の中ではたいへん弱々しい光に見えるかもしれません。しかし、一度見つけてしまえば、何日か経って月が通り過ぎた後には、星座を形作る星々と比べて、しっかりとした明るさで輝いていることがわかります。
参照:暦計算室ウェブサイト
「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。