ほしぞら情報2014年11月
目次
東京の星空

カレンダー(11月)
1日 | 水星が西方最大離角 |
3日 | 文化の日 |
7日 | 満月 / 立冬(太陽黄経225度) |
12日 | このころ、おうし座北流星群が極大(月明かりがあり、条件が悪い) |
15日 | 下弦 |
16日 | 海王星が留 |
18日 | 土星が合 / 午前7時頃、しし座流星群が極大(月明かりが少なく、条件が良い) |
22日 | 新月 / 小雪(太陽黄経240度) |
23日 | 勤労感謝の日 |
24日 | 休日 |
29日 | 上弦 |
惑星
- 水星
- 日の出前の東の空にあります。1日に西方最大離角となるため、月初めは観察の好機です。高度は徐々に下がり、10日頃以降は観察が難しくなります。1日から9日までの明るさはマイナス0.5等~マイナス0.8等。
- 金星
- 日の入り後の西の空にありますが、見かけ上太陽に近いため観察には適しません。
- 火星
- いて座を東に移動していきます。日の入り後に南西の低空に見え、20時頃に沈みます。明るさは0.9等~1.0等。
- 木星
- しし座にあります。真夜中頃に東の地平線から姿を現し、日の出前には南の空の高い位置にまで移動します。明るさはマイナス2.1等~マイナス2.2等。
- 土星
- てんびん座にあります。見かけ上太陽に近いため、観察には適しません。
参照:暦計算室ウェブサイト
トピックス
木星の衛星の相互現象
木星には「ガリレオ衛星」と呼ばれる明るい4つの衛星があり、木星から軌道が近い順にイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストという名前がついています。2014年8月から2015年8月にかけて、衛星が別の衛星に隠される現象や、衛星の影の中に別の衛星が入る現象が起こる時期となります。このような機会は6年に一度訪れます。
11月に起こる現象のうち観察しやすい2つを紹介します。いずれも、ガリレオ衛星の中で最も大きいガニメデが、イオを完全に隠す現象です。望遠鏡を持っている方は、観察してみてはいかがでしょう。


数十分前から見ていると、2つの衛星が徐々に近づいていき、やがてひとつに見えるようになります。イオが隠されている最中には、少し暗くなる様子がわかるかもしれません。さらに時間が経過すると、また2つの衛星として分かれて見えるようになります。
水星を観察しよう
水星が1日に西方最大離角を迎えます。そのため、月初から10日頃までは水星の高度が高くなり、観察の好機となります。
日の出の1時間から30分くらい前の、空があまり明るくならないうちに、東の空が開けた場所で、地平線近くを探してみましょう。双眼鏡を使うと、水星を見つけやすいでしょう。(双眼鏡で太陽を見ないよう十分注意してください。)
