自然科学研究機構 国立天文台

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アルマ望遠鏡、132億光年先の銀河に酸素と塵を発見 ― 最遠方記録を更新し、銀河誕生時代に迫る

研究成果

銀河A2744_YD4
図:ハッブル宇宙望遠鏡で観測された銀河団エイベル2744。この画像の一角に、今回観測された銀河A2744_YD4が位置しています。アルマ望遠鏡によって観測された塵からの光を、赤色で表現しています。 Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), NASA, ESA, ESO and D. Coe (STScI)/J. Merten (Heidelberg/Bologna) オリジナルサイズ(6MB)

アルマ望遠鏡を使った観測により、地球から132億光年の距離にある銀河「A2744_YD4」で、酸素と塵(ちり)が放つ電波が検出されました。これは、酸素と塵が発見された銀河の最遠記録を約1億光年更新する成果であり、宇宙で最初の星が誕生していた時代にまた一歩迫る成果です。

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(イギリス)のニコラス・ラポルテ氏が率いる研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡で発見された銀河A2744_YD4をアルマ望遠鏡で観測しました。その結果、この銀河で塵と酸素が発する電波の検出に成功しました。さらに酸素が発する電波を詳細に分析することで、この天体までの距離が132億光年であることを突き止めました。これはすなわち、132億年前の銀河の姿を捉えたことになります。また研究チームは、検出された塵の総量と推定される星の誕生のペースをもとに、この銀河では134億年前から活発な星形成活動が始まったと考えています。これは、宇宙最初期の銀河における星の誕生を調べる重要な手がかりを得たことを意味しています。

この観測結果は、2017年3月発行の米国の天体物理学専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ』に掲載されました。

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