3億光年先で進化している銀河の集団

天体写真・

3億光年先で進化している銀河の集団

宇宙には私たちの住む天の川銀河のような銀河と呼ばれる星の集団が無数にあります。銀河はバラバラに存在しているわけではなく、銀河が多数集まった銀河団や数個の銀河が集まった銀河群などがあります。上の画像は特に狭い範囲に銀河が密集するコンパクト銀河群の1つ、ヒクソンコンパクト銀河群92、別名「ステファンの5つ子」です。互いの重力でガスや星を引きはがしあったり、ガスの中で新たに星を作っていたりするのが見えています。

相互作用で進化していく銀河とガス

画像に写っている明るく大きな銀河のうち、左下に青白く見える渦巻銀河以外は我々から3億光年ほど遠くのコンパクト銀河群のメンバーです。銀河と銀河の間などで赤く見えている部分は若い星の出す紫外線で水素が赤い光を発しているのを捉えています。左下の銀河は、我々の近くの銀河が偶然銀河群の手前にいて、重なって見えているものです。このコンパクト銀河群の中では銀河と銀河の距離がとても近いため、お互いの重力で相互作用をして、銀河の中や、引き剥がされたガスの中で、今も活発に進化をしていることが知られています。

文: 八木雅文(光赤外研究部)

画像データ

天体ヒクソンコンパクト銀河群92(ステファンの5つ子)
望遠鏡すばる望遠鏡
観測装置すばる主焦点カメラSuprime-Cam
波長B(0.45μm)、R(0.65μm)、NA671(0.671μm)
露出300秒×4(B)、180秒×4(R)、900秒×5(NA671)
撮影日時2009年5月26日(B)、2009年5月25日(R)、2009年5月25日(NA671)
著作権国立天文台

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