自然科学研究機構 国立天文台

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超低光度矮小楕円体銀河 うしかい座 I

天体写真・

超低光度矮小楕円体銀河 うしかい座 I

うしかい座にある矮小(わいしょう)銀河です。といっても最近発見された超低光度矮小銀河(Ultra Faint Dwarf Galaxy)と呼ばれる銀河のひとつで、全体の明るさが太陽の10万倍しかありません。球状星団の中には太陽の100万倍も明るいものもありますから、球状星団よりも暗い。それでも銀河です。うしかい座の方角、地球から60.4キロパーセク(注)離れたところにあります。矮小銀河ですが、近いので天球上にわあっと広がって見えます。だから全容を捉えるのには広い視野を持つすばる望遠鏡のSuprime-Cam(シュプリーム・カム)が必要なのです。この銀河は普通の銀河のような光のしみには見えません。ひとつひとつの星がこの画面いっぱいに広がっています。では、どうして銀河があるのが分かるかと言うと、この画像から色-等級図を作成すると、球状星団と同じような老齢な星の集団がそこにいることが分かるのです。このうしかい座の矮小銀河は、銀河系を作った無数の矮小銀河の生き残りであると考えられます。

注:1パーセク=3.26光年

文:有本信雄(ハワイ観測所)

画像データ

天体Bootes I(うしかい座)
望遠鏡すばる望遠鏡
観測装置Suprime-Cam(Subaru Prime Focus Camera)
波長Vバンド、Icバンド
露出V(600秒)、Ic(3000秒)
撮影日時2008年4月4日(UT)
撮影者岡本桜子(東京大学)
著作権国立天文台

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