土星の環を真横から見ると、まるで環が消失してしまったかのように見えます。このような現象を「環の消失現象」と呼びます。
この「環が消失するしくみ」の解説ムービーを作成しました。下の解説文と合わせてご覧ください。
土星の環の消失現象のしくみについて、解説ムービーにてご説明いたします。
(フラッシュ形式:4分30秒)
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ここでは、環の消失が1回だけ起こる場合について、ムービーの内容を追って、より詳しく解説しています。ムービーと合わせてお読みください。
土星の環の消失現象は、地球から見て環を真横から見る位置関係になるときに起こります。これは逆に見ると、土星の環の平面を延長したとき、その平面上に地球があるという位置関係となります。このような位置関係の時に、環の消失現象が起こります。
土星の環の平面が、地球軌道にさしかからない間は、地球が環の平面上に来ません。つまり、環の消失現象は、環の平面が地球軌道にさしかかった後、平面が地球軌道から外れるまでの間(およそ1年間)で起こることになります。
環の平面上に太陽が来るときには、太陽光が真横から環を照らします。太陽光を反射して輝いている環は、太陽光がほとんど当たらないため暗くなってしまい、黒っぽく見えることになります。2009年は、8月11日12時(日本時)にこの位置関係となります。
環の平面上に地球が来ると、地球から見て環を真横から見ることになります。環の厚みは非常に薄いため、環を見ることができなくなり、環の消失現象が起こります。
2009年は、9月4日22時(日本時)にこの位置関係となります。
なお、地球の公転(移動)のタイミングによっては、地球が環の平面上に3回来て、約1年の間に環の消失現象が3回起こることがあります。実際、前回1995〜1996年のときには、環の消失現象が3回起こりました(解説ムービーでは、環の消失が3回起こる場合も解説しています)。
土星の環の平面が、地球軌道から外れると、地球が環の平面上に来ることができなくなります。つまり、環の消失現象が起こらなくなります。この後約14年間は、環の消失が起こらない期間が続きます。つまり、環はずっと見え続けます。
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