このページでは、「内惑星ウィーク」キャンペーンの結果をご報告します。
全部で515件の観察結果の報告をいただきました。このページでは、いただいた報告の集計結果や感想を紹介します。
キャンペーンへご参加くださった皆様、ありがとうございました。
全国的に曇りがちの日が多く、天体を観察するのには、あまり適して条件ではなかったようです。それでも、多くの方が水星・金星・土星と、さらに木星や月をご覧になるなどして、今回の天文現象をお楽しみいただきました。
以下が、都道府県別の報告数です。
北海道:20 青森県:6 岩手県:6 宮城県:3 秋田県:8 山形県:4 福島県:12 茨城県:20
栃木県:10 群馬県:6 埼玉県:21 千葉県:17 東京都:96 神奈川県:43 新潟県:9 富山県:8
石川県:4 福井県:11 山梨県:10 長野県:0 岐阜県:5 静岡県:8 愛知県:36 三重県:11
滋賀県:4 京都府:7 大阪府:21 兵庫県:17 奈良県:2 和歌山県:1 鳥取県:0 島根県:2
岡山県:9 広島県:2 山口県:1 徳島県:10 香川県:6 愛媛県:5 高知県:2 福岡県:11
佐賀県:1 長崎県:3 熊本県:10 大分県:1 宮崎県:6 鹿児島県:0 沖縄県:15 海外:5
各地方別に集計したのが、以下のグラフです。
観察日ごとに集計したのが以下のグラフです。
他の日に比べて、6月2日には大変多くのご報告をいただきました。全国的に、お天気のよい地域が多かったのではないかと思われます。
反対に、キャンペーンの終わりに近づくと、思わしくないお天気のせいでしょうか、報告数が少なくなっています。
観察方法(肉眼、双眼鏡、望遠鏡)ごとの報告数は以下のグラフのとおりです。(併用した方もいらっしゃいますので、合計は100%を超えています。)
観察結果ごとの報告数は以下のグラフのとおりです。(ひとりで2個以上の惑星を観察された方もいらっしゃいますので、合計は100%を超えています。)
たいへん明るく見えていた金星はほとんどの方が観察していますが、水星の観察はやはり少し難しかったようです。水星は毎年何度か最大離角となりますので、条件のよいときをねらってまた挑戦してみてください。
年齢ごとの報告数は以下のグラフのとおりです。(年齢は必ずお答えいただく項目ではありませんでした。504名の方がお答えになりました。)
地域ごとの観察結果を、内惑星が観察できたかどうかでまとめ、グラフにしました。
九州地方で水星と金星の両方を観察できた方が少なかったのは、梅雨に入っていたために、低空の雲などにじゃまされて水星が観察できなかったのでしょうか。そのほか、関東地方をはじめとして、中部地方・近畿地方では、水星と金星の両方を観察できた方がやや少ないようです。
観察日ごとの観察結果を、内惑星が観察できたかどうかでまとめ、グラフにしました。
6月2日は、水星と金星の両方を観察することができた方の割合が、他の日に比べて大きいようです。報告そのものもたくさんいただきましたので、全国的によい天候だったのでしょう。反対に、6月8日は天候が思わしくなかったせいか、水星と金星の両方を観察できた方はひとりもいらっしゃいませんでした。
観察方法ごとの観察結果を、内惑星が観察できたかどうかでまとめ、グラフにしました。
やはり、肉眼だけよりも、双眼鏡や望遠鏡を併用した場合のほうが、水星と金星の両方を見た方の割合は多くなっています。
「双眼鏡のみ」より「望遠鏡のみ」のほうが、また、「肉眼と双眼鏡」より「肉眼と望遠鏡」のほうが、水星と金星の両方を見ることのできた割合が低くなっているというのは、おもしろい傾向ですね。双眼鏡より望遠鏡のほうが一度に見える視野が狭いため、水星や金星をうまくとらえることができなかったのでしょうか。
報告いただいた方々の多くから、様々な感想をいただきました。その一部をご紹介します。
水星や金星を望遠鏡で見て、ちょうど半月ぐらいの形に欠けて見えるのを楽しんだという方がいらっしゃっいました。また、キャンペーンをきっかけに、望遠鏡で土星の環を見たり、木星の表面の模様や衛星をご覧になったというご報告もいただきました。
天候の条件がよいときには、案外あっさりと水星を観察できた方もいらっしゃるようです。
水星が観察できなくても、金星・土星・木星・月のような別の天体を観察して楽しんだという方がたくさんいらっしゃいました。
今回のような天文現象をねらって、全国の天文施設では観察会(観望会)が催されます。
天文施設では、大きな望遠鏡で天体を観察することができたり、指導員の皆さんがサポートをしてくれたりしますので、天文知識がなくても安心して天文現象を楽しめます。一度お近くの天文施設に足を運んでみてはいかがでしょうか。