メインテーマ「天文学と望遠鏡の400年」に関連した講演会が開かれます。
土居 守 (東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター 教授)
ガリレオ・ガリレイは初めて望遠鏡を宇宙へ向け、木星のまわりをまわる衛星を観察し、太陽をまわる地球や太陽系のすがたを思いえがきました。ガリレオから400年、人類はよりすすんだ科学の力で、宇宙のすがたについてたくさんのことを学びました。太陽系は天の川銀河をまわり、天の川銀河はおとめ座銀河団のかたすみでゆるやかにうごき、宇宙には銀河が無数にちらばっています。
この講演では、100万個もの銀河を測って作った宇宙の地図を紹介しながら、わたしたちのまわりに広がる銀河宇宙のすがたをお話します。さらに、宇宙地図をつかったり、うんと遠くの星の爆発を観測したりしてわかってきた宇宙のすがた、とりわけ、銀河が互いに遠ざかりあっている遠ざかり方がどんどん速くなっている謎の話などをしながら、宇宙のはてがどうなっているのかをみなさんに思いえがいていただこうと思います。