今週の一枚
三者三様、宇宙に挑む

アルマ望遠鏡山麓施設(標高2900メートル)で性能試験中の、直径12メートルアンテナです。左から北米製、日本製、欧州製の3台が、ちょうど並んで設置されていました。アルマ望遠鏡のアンテナには共通の性能仕様(鏡面精度や駆動・天体追尾性能など)が課されていますが、それを達成するための構造や材質について各国の研究者・技術者がそれぞれに工夫を凝らした結果、異なる外見をもつ3種類の12メートルアンテナが生まれました。
3つのアンテナの見分け方
3つのアンテナをよく見ると、いろいろなところに違いがあることがわかります。一番はっきりと違いがわかるのは、パラボラ面(主鏡)から上に突き出した副鏡の支柱でしょう。欧州製(右端)では支柱がまっすぐ伸びていますが、日本製(中央)と北米製(左端)は丸みを帯びています。そして日本製はその支柱がパラボラ面の中から出ていますが、北米製はパラボラ面の端まで伸びているところが異なります。また日本製と欧州製はリニアモータ駆動であるため、アンテナ面の下(受信機キャビン)に円弧状のレールが出ていますが、北米製はギア駆動であるためこのレールがありません。パラボラ面の後ろ側の形など他にも違いがありますが、専用運搬台車に載せる部分や台座に設置するための基部は共通の仕様で作られています。
(文:平松正顕)
画像データ
撮影日時 | 2012年12月7日 |
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カメラ | Canon EOS Kiss X3 |
露出 | F11、1/400秒、ISO100 |
撮影場所 | アルマ望遠鏡山麓施設 |
撮影者 | 平松正顕 |
クレジット | 国立天文台 |