今週の一枚

日本の天体観測の記念碑・65センチメートル屈折望遠鏡

65-cm Refractor Telescope - Spherical Image - RICOH THETA

三鷹キャンパスの天文台歴史館(大赤道儀室)に納められた65センチメートル屈折望遠鏡は、ドイツのツァイス社製で1929年(昭和4年)に設置されました。京都大学附属の飛騨天文台にある65センチメートル望遠鏡(1972年設置)と並んで、日本国内では最も大きな口径の屈折望遠鏡で、焦点距離も10メートルにおよびます。観測室の天文台歴史館は、国の登録有形文化財となっています。

この望遠鏡および天文台歴史館は、三鷹キャンパスの見学コース内にあり常時公開されていて(年末年始を除く)、自由に見学いただくことができます。1998年3月には研究観測から退きましたが、2001年4月より日本の天体観測の記念碑的存在であるこの望遠鏡は、天文学の歴史を語る資料として静態保存・展示され、再びその勇姿を見せています。 詳しい情報は、公開施設のページをご覧ください。

(文:小野智子)