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木星について | 実際の夜空で木星を見てみよう | 中継に使用する望遠鏡について

今シーズン最後の木星を見てみよう!

 夕方、南西の空で明るく輝いている木星が、今年の観察シーズンの終盤を迎えています。今年の木星は、太陽との位置関係により11月の半ばになると観察できなくなってしまいます。次に見えるようになるのは、来年の2月頃の明け方ですが、夕方から夜の観察しやすい時間帯に見るためには、さらに5月以降まで待たなければなりません。

 そこで国立天文台では、望遠鏡を使用してビデオ撮影した木星面を、インターネットを通じてライブ中継することにしました。ぜひこの機会に、望遠鏡で見た木星面の模様の様子をご覧ください。


ライブ中継画像見本

画像はテスト撮影時のものです。
実際の配信も、この大きさとなる予定です。

動画ライブ中継

 動画ライブ中継は、以下の日時で行う予定です。

 ※動画ライブ中継の映像配信中は、ここにリンクが設定されます。今しばらくお待ちください。


注意事項など

 

木星について

 木星は太陽系最大の惑星で、直径は地球のおよそ11倍もあります。太陽からは、約5.2天文単位(1天文単位は地球と太陽の平均距離)離れていて、およそ12年かけて太陽のまわりを一周します。
 木星は、中心部分に固い固体の部分(核)があると言われていますが、大部分は水素などのガス成分でできている、巨大ガス惑星です。
 ふだん、望遠鏡などを用いて見ている木星面は、木星表面を覆っているアンモニアやメタンの雲の部分です。このため模様は比較的変化しやすく、年によっては大きく変化して見えることがあります。

 今年は、16年ぶりに南赤道縞が淡化 (白く淡くなること) したり(詳細はこちらの解説ページ参照)、14年ぶりに南赤道縞攪乱 (淡化した部分に黒い模様が出現して、再び縞が濃く暗くなること) が起こったりするなど(詳細はこちらの解説ページ参照)、注目される現象が相次いで見られ、木星面の模様が激しく変化した年でした。

 今回の中継では、詳しい模様までは確認できないと思われますが、縞(しま)模様と呼ばれる模様を見ることができるでしょう。また大赤斑(だいせきはん)と呼ばれる、巨大な台風のような模様も、見ることができるかもしれません。
 ※大赤斑は、10月9日は後半の時間帯、10日は中継開始直後に見られる予定です。

さらに詳しく知りたい人はこちらリンクバナー  →木星面の模様についてのさらに詳しい解説はこちらへ

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実際の夜空で木星を見てみよう!

 木星はとても明るく見える惑星で、惑星の中でも金星についで明るい−2等星です。現在は、夕方の南西の空に明るく輝いているのが見られます。中継中や、あるいは中継後でも低空ながら見ることができますので、ビデオ映像だけでなく実際の夜空でさがしてみてはいかがでしょうか。

今日の星空はこちらリンクバナー

 なお、各地での木星の位置は、暦計算室の今日のほしぞらで調べることができます。ぜひご参照ください。

ぜんぶ見ようよキャンペーンリンクバナー

惑星ぜんぶ見ようよロゴマークの画像  また、国立天文台では、日本望遠鏡工業会とともに「惑星ぜんぶ見ようよ☆」キャンペーンを展開しております(2008年5月31日まで)。肉眼や双眼鏡・望遠鏡を用いて惑星を見ていただき、その数によって、ブロンズ(銅)、シルバー(銀)、ゴールド(金)マスターの認定証が与えられます。今年、みなさんはどれくらい惑星を見ましたか? 木星が最初という方も、すでにたくさん見たという方も、ぜひご参加ください。

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中継に使用する望遠鏡について

社会教育用公開望遠鏡の画像

社会教育用公開望遠鏡
(50cm反射望遠鏡)

 今回の中継では、国立天文台の社会教育用公開望遠鏡(50cm反射望遠鏡)を使用します。この望遠鏡は、月に2回行われている定例観望会で実際にのぞくことができます(注:今年度の木星を対象とする観望会は、すでに終了しております)。
 また、10月27日(土)に行われる特別公開では、昼間に金星や一等星、夕方〜夜に天王星(夜間は、当日配布される整理券が必要です)を観望する予定です。こちらにも、ぜひご参加ください。

 なお10月9日および10日は、インターネットによるライブ中継のみで、国立天文台キャンパス内でのイベントはありません。あらかじめご了承ください。

 

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