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生命がいるかもしれない惑星の“影”の観測に成功~将来の地球外生命探索への重要な足がかり~

研究成果

研究成果の概要を表したイラスト
研究成果の概要を表したイラスト。岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡と観測装置MuSCAT(左下、実写真)を使用して、地球に近い大きさと温度をもつ系外惑星K2-3d(左上、軌道の前方から臨んだ想像図)が主星(右上、想像図)の手前を通過する様子を、主星の減光現象として捉えることに成功した(右下、実データ)。 オリジナルサイズ(396KB)

自然科学研究機構 国立天文台、東京大学、自然科学研究機構 アストロバイオロジーセンターを中心とする研究グループは、国立天文台 岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡と系外惑星観測用の最新装置MuSCAT(マスカット)を利用して、生命がいるかもしれない太陽系外惑星「K2-3d」のトランジット現象(惑星が主星の手前を通過する現象、言わば惑星の“影”)を地上の望遠鏡で初めて捉えることに成功しました。地球に近い大きさと温度環境をもつこの惑星では、次世代の大型望遠鏡(TMTなど)を利用してトランジット現象を精密に観測することで、将来的に、惑星の大気中に生命由来の分子(酸素など)を探ることができると期待されています。しかし、これまでの宇宙望遠鏡による観測だけでは、惑星の軌道周期が精度良く求まらず、将来起こるトランジットの時刻を正確に予測することができませんでした。

研究チームは今回の観測により、惑星の軌道周期を誤差約18秒という高い精度で測定し、将来のトランジットの予測時刻の精度を大幅に高めることに成功しました。これにより、次世代の大型望遠鏡を用いてこの惑星の大気を調査できる見通しが高まりました。今回の研究成果により、将来の地球外生命探索に繋がる重要な足がかりが得られたと言えます。

この研究成果は、米国の天文学専門誌『アストロノミカル・ジャーナル』に2016年11月21日付で掲載されました。(Ground-based Transit Observation of the Habitable-zone Super-Earth K2-3d

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