天の川銀河中心に潜む超巨大ブラックホール周囲の磁場構造を解明

国立天文台水沢VLBI観測所の秋山和徳博士(日本学術振興会海外特別研究員、米国マサチューセッツ工科大学ヘイスタック天文台所属)と本間希樹教授を含む国際研究チームは、米国カリフォルニア州、アリゾナ州、ハワイ州にある電波望遠鏡を結合させて、天の川銀河の中心にある巨大ブラックホールいて座Aスター(Sgr A*)の極近傍領域に付随する磁場の証拠を初めて観測的に捉えました。観測からブラックホール半径の6倍程度の領域において、絡まったスパゲッティ状の複雑な磁場構造が示唆され、また、それが時間変動していることも初めてとらえられました。今回の発見は、超巨大ブラックホールの周囲で起こる質量降着やジェット生成等の活動現象の駆動原因とされる磁場の理解にとって非常に大きな成果であり、今後ブラックホールそのものを直接撮像するEvent Horizon Telescope計画にとっても重要な一歩となりました。

いて座Aスターのブラックホール極近傍領域の想像図
いて座Aスターのブラックホール極近傍領域の想像図。今回の観測で観測された磁場構造(磁力線)も線で示してある。今回の観測から、ブラックホール極近傍で磁場が存在すること、そして磁力線が複雑に絡まった構造を示すことが示された。
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詳しくは天の川銀河中心に潜む超巨大ブラックホール周囲の磁場構造を解明(サブミリ波VLBI)をご覧ください。

この成果は、2015年12月4日(米国時間)発行の米国の科学雑誌「サイエンス」に掲載されます。

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