自然科学研究機構 国立天文台

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r過程元素の起源解明に大きく前進

研究成果

理化学研究所のジュセッペ・ロルッソ客員研究員、西村俊二先任研究員(平成25年度国立天文台客員教授等)、櫻井博儀主任研究員らを中心とする国際研究チームは、世界最高性能を誇る重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」を利用して、爆発的天体現象で生成されると考えられながらまだその起源が解明されていない放射性重元素(r過程元素)110個を新たに生成し、精緻なる寿命測定に世界で初めて成功しました。国立天文台理論研究部の柴垣翔太(東京大学博士課程2年)、梶野敏貴准教授らと協力して、これらの高精度データをr過程の理論計算に用いたところ、超新星爆発での元素合成シナリオと矛盾しない結果が得られました。また、すばる望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡による天文観測で明らかにされていた、太陽系と金属欠乏星の間の重元素組成パターンの普遍性(ユニバーサリティー)をほぼ再現できることも判りました。この成果は、今後の重元素合成の謎の解明において重要な手がかりを与えると期待できます。本研究は、米国の物理学専門誌『フィジカル・レビュー・レターズ』に掲載されます。

超新星爆発からさまざまな重元素が形成・放出される場面のイメージ図。 オリジナルサイズ(2.2MB)

詳しくは、重元素合成の鍵を握る中性子過剰核110個の寿命測定に成功 -r過程の謎の解明に向け大きく前進-(理化学研究所)をご覧ください。

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