自然科学研究機構 国立天文台

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天の川銀河の星の元素組成で探る宇宙初代の巨大質量星の痕跡

研究成果

ビッグバン後の宇宙に最初に誕生した星のなかには、太陽質量の100倍を超える巨大質量星が存在したと考えられています。しかしながらその観測的な証拠が見つからず、初代星をめぐる謎のひとつとされてきました。今回、国立天文台、甲南大学、兵庫県立大学、および米国のノートルダム大学とニューメキシコ州立大学の研究者からなる研究チームは、すばる望遠鏡を用いて天の川銀河内の星の調査を行い、これまでに知られていない特異な元素組成をもつ星(SDSS J0018-0939)を発見しました。この星の特異な組成は巨大質量の初代星によってつくられた可能性があり、今回の観測結果は宇宙初期における巨大質量星の進化と元素合成について手がかりを得る上で、新たな知見をもたらしそうです。

SDSS J0018-0939の可視光画像
今回発見された特異な元素組成をもつ星SDSS J0018-0939の可視光画像(SDSSによる)。この星は、くじら座の方向に、我々から1000光年ほどの距離にあり、太陽質量の半分程度という小質量星です。

この研究成果は、2014年8月22日発行の米国の科学雑誌『サイエンス』に掲載予定です。
W. Aoki, N. Tominaga, T. C. Beers, S. Honda, Y. S. Lee, “A chemical signature of first-generation very-massive stars”

詳しくは、天の川銀河の星の元素組成で探る宇宙初代の巨大質量星の痕跡(すばる望遠鏡)をご覧ください。

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