自然科学研究機構 国立天文台

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すばる望遠鏡、合体銀河中の超巨大ブラックホールの活動性に迫る

研究成果

国立天文台の研究チームは、すばる望遠鏡を用いて29個の合体銀河の高解像度赤外線観測を行いました。その結果、観測したほぼすべての合体銀河で少なくとも一つの超巨大ブラックホールが大量の物質を飲み込んで活性化され、明るく輝いていることが分かりました。一方で、合体銀河は複数の超巨大ブラックホールを持つと考えられるにもかかわらず、明るく輝く超巨大ブラックホールが複数検出された銀河の割合は、約15%しかないことも分かりました。合体銀河中の超巨大ブラックホールの活性化は、ごく周辺のガスの運動などによって決まっていて「個性」がある、と研究チームは考えています。今後、合体銀河における超巨大ブラックホールの活動性の解明が、観測・理論研究の両面から期待されます。

すばる望遠鏡で撮影した合体中の大光度赤外線銀河の赤外線画像の例
すばる望遠鏡で撮影した合体中の大光度赤外線銀河の赤外線画像(観測波長2.2マイクロメートル、 Kバンド) の例。視野はそれぞれは一辺が10秒角。北が上で、東が左。合体の兆候がはっきりと見られます。
合体銀河における活動的な超巨大ブラックホール付近の想像図
合体銀河における活動的な超巨大ブラックホール付近の想像図。

この研究成果は、2014年1月に発行された米国の天体物理学専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル』誌に掲載されました。
Imanishi & Saito 2014, "Subaru Adaptive-optics High-spatial-resolution Infrared K- and L'-band Imaging Search for Deeply Buried Dual AGNs in Merging Galaxies", The Astrophysical Journal, Volume 780, 106

詳しくは、すばる望遠鏡、合体銀河中の超巨大ブラックホールの活動性に迫るをご覧ください。

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