銀河の「帽子」に吹き付ける強力な風~M82銀河風、4万光年先のガス雲と衝突中~

京都大学、東京大学カブリIPMU、国立天文台、愛媛大学、シドニー大学の研究グループは、爆発的星形成銀河M82からの爆風波として飛び出したガスが、M82銀河本体から約4万光年も離れた「M82の帽子」と呼ばれるガス雲に衝突して光っていることを、すばる望遠鏡による観測から突き止めました。今回の研究成果によって、銀河とその周辺環境がダイナミックに進化してきたことが明らかになりました。すばる望遠鏡の大集光力と空間分解能の高さを生かした研究成果です。

この研究成果は、米国の天体物理学専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル』2012年12月10日発行号に掲載されました。また本研究は、科学研究費補助金によるサポートを受けて行われました。

(左図)M82全体のHα輝線強度分布図。(中図)「帽子」領域の連続光強度分布図。(右図)「帽子」領域のHα輝線強度分布図。
(左図)M82全体のHα輝線強度分布図。等高線はX線強度を表しています。図の左下にある明るい領域がM82の銀河中心で、図の右上にHα輝線とX線で弱く光っている領域が「帽子」です。(Lehnert et al. 1999, The Astrophysical Journal, 523, 575の図を一部改変。)
(中図)「帽子」領域の連続光強度分布図。この図で見えているのは銀河系内の星かM82よりもずっと遠くにある銀河で、「M82 の帽子」からの連続光は検出されませんでした。
(右図)「帽子」領域のHα輝線強度分布図。「帽子」からのHα輝線が検出され、「帽子」のガス雲が塊状であることが分かります。

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