自然科学研究機構 国立天文台

メニュー

検索

質問10-6)「フォトンベルト」や「反地球(対地球)」ってあるんですか?

ありません。

星や宇宙に関係することで、科学的な根拠のないものについてのご質問をいただくことがあります。科学的根拠のないものにはさまざまなものがありますが、例えば、「フォトンベルト」や「反地球(対地球)」などがその例です。地球に未知の巨大な惑星が近づいているというようなお話をいただくこともあります。

このようなものはたいてい、もっともらしい説明とともに紹介されていますが、説明が具体性に欠けていたり、よく考えると説明が矛盾していたりします。学問的にはまったく意味のない、荒唐無稽なものです。

現在、そのような「不思議な」天体が、国立天文台をはじめとする世界の天文台やアマチュア天文家によって観測されたという正式な報告はありません。また例えば、もし太陽系の中に、ある程度の質量を持つ天体が存在すれば、たとえそれが太陽の向こう側などの観測しづらい位置にあったとしても、他の天体の運動に影響を与えますので、長期間気づかずにいるということはありません。

観測者の間で天体についての情報がやりとりされるときには必ず、いつ、どんな機材でどんな観測をして、星座のどの位置に、どのような見え方のものが、どのぐらいの明るさで、(移動しているのであれば)どちらにどんな速さで移動しているのかが報告されます。それによって、他の観測者がその存在を確認することができるのです。逆に、そのような基本的なデータのない情報は、信憑性が低いのではないかと考えざるを得ません。

皆さんも、見聞きしたことをそのまま鵜呑みにしてしまうのではなく、言われていることが妥当なのかどうかを検討してみたり、いろいろな意見を比べてみたりして、納得できる説明になっているかどうかを、自分自身でしっかり考えてみる習慣をつけるようにしてください。