寄附を御恵贈くださった皆さまへ

皆さま方に於かれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
平素は格別の御高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 ここに、平成20年度より導入いたしました、「天文学振興募金」の報告をさせていただきます。
 平成22年度末までに、延べ788件、375名・45団体の方から総額 54,010,580円のご寄附を頂戴いたしました。 導入初年度から多くの方にご寄附いただき、心より感謝申し上げます。 また、寄附者の皆さまから色々なメッセージをいただきました。 皆さまの天文学への想いを拝見させていただくことは、今後の研究に向けての励みとなります。
今後は、皆さまから頂戴した寄附金を活用させていただき、寄附者の皆さまの御期待に答えられるよう努めてまいります。
 最後に、皆さまの御支援、御寄附に感謝申し上げるとともに、より一層の御発展をお祈り申し上げます。
台長顔写真

国立天文台 台長 観山正見

天文学振興募金 概要

1. 目的

「天文学振興募金」は、国立天文台を大学共同利用機関として全国の研究者の共同利用を進めるとともに、 共同研究を含む観測・研究・開発を広く推進し、国際協力の窓口として天文学および関連分野の発展のために、 政治情勢や景気に左右されず、柔軟かつ戦略的な研究開発投資が出来るように設立されました。

2. ご寄附の使途

平成22年1月3日まで
 1. 国立天文台の教職員が行う研究・教育の充実及びそのための環境整備
 2. 天文学の研究成果の社会への普及並びに社会との連携
 3. 若手研究者への研究奨励金及び奨学金
 4. 世界天文年2009への参加(申込期限:2009年(平成21年)12月末日まで)
 5. その他天文学の振興に資する事業への支援

平成22年1月4日から
 1. 国立天文台の教職員が行う研究・教育の充実及びそのための環境整備
   (「天文学の研究成果の社会への普及ならびに社会との連携」、
   「若手研究者への奨励金および奨学金」等を含む)
 2. その他天文学の振興に資する事業への支援


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ご寄附の受入れ状況

■20年度

(件)(円)
1. 国立天文台の教職員が行う研究・教育の充実及びそのための環境整備 147 5,434,917
2. 天文学の研究成果の社会への普及並びに社会との連携 104 1,067,734
3. 若手研究者への研究奨励金及び奨学金 95 935,400
4. 世界天文年2009への参加 139 4,617,752
5. その他天文学の振興に資する事業への支援 84 818,066
合 計 569 12,873,869



■21年度

(件)(円)
1. 国立天文台の教職員が行う研究・教育の充実及びそのための環境整備 61 12,446,811
2. 天文学の研究成果の社会への普及並びに社会との連携 15 290,100
3. 若手研究者への研究奨励金及び奨学金 26 525,100
4. 世界天文年2009への参加 55 4,383,100
5. その他天文学の振興に資する事業への支援 14 493,100
合 計 171 18,138,211



■22年度

(件)(円)
1. 国立天文台の教職員が行う研究・教育の充実及びそのための環境整備 43 22,912,500
2. その他天文学の振興に資する事業への支援 5 86,000
合 計 48 22,998,500




《世界天文年2009への参加寄附まとめ》

(件)(円)
平成20年度 139 4,617,752
平成21年度 55 4,383,100
合 計 194 9,000,852

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これまでご寄附により実施した事業

●「アジアの星の神話・伝説」プロジェクト
●「君もガリレオ」プロジェクト
●日食グラスで月にかくれる太陽を見よう
●7.22皆既日食中継プロジェクト
●世界天文年2009巡回企画展
●世界天文年2009グランドフィナーレ
●神戸の星の観察会


⇒詳細はこちら

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ご寄附を用いて実施中の事業(一部は実施済み)

・「ふれあい天文学―あなたの教室に天文学者を届けます―」

国立天文台の天文学者が全国の小学校・中学校で出前授業を行っています。 これは、日頃会う機会のない天文学者に会い直接授業を受けることにより、天文学に親しみや興味を持っていただこうというものです。

平成22年度は、応募があった北は山形から南は鹿児島までの小中学校、最小4人から最大600人まで、 合計6000人の子どもたちのもとへ天文学者が伺いました。

クイズや体験学習を盛り込んだり、楽しい授業となるよう先生方も工夫をして取り組んでいます。 また、授業最後の質問タイムにはたくさんの質問が寄せられ、この質問をもとに小冊子を刊行する計画も進行中です。

平成23年度も全国各地に伺う予定です。


授業風景


~ふれあい天文学 実施校から寄せられた感想文(抜粋)~

   こどもたちから寄せられた感想文の一部をご紹介します。

地球(惑星)は初め小さなつぶだったことに驚きました。それもたくさんのつぶがぶつかりあって何百億年もかかって生まれた惑星というのは、すごいです。地球は今、温暖化に苦しめられていますが、長い年月をかけて出来た地球を大切にしていきたいです。 (中学1年女子)

自分たちが住んでいる地球は、宇宙の中でも美しくキセキ的なものなんだなと、改めて思いました。そんなところに生まれてこれたのも、本当にすごいことだと感じました。 (中学3年女子)

存在する星々の1つ1つが、とても細かいちりから生まれたこと、惑星系のでき方など、普段聞くことの出来ないような話をたくさん聞かせてもらい、自分の知っている知識なんて本当にちっぽけな物なんだと思い知らされました。コンピュータシミュレーションや映画、写真など詳しい資料をいろいろ見せてもらえたので、理科が得意ではない僕でも良く分かりました。 (中学1年男子)

今日の講演を聞いて宇宙のことを考えていたら、(スキーの)県大会がちっぽけに思えてきてリラックスして大会に臨めそうです。 (中学3年男子)

織姫と彦星は、遠距離恋愛の典型だったと知った。片道15年かかる電話では辛いかな。でも、宇宙の年齢や星の寿命から考えれば、15年は一瞬かも。 (中学3年女子)

ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)という領域があることを初めて知った。自分たちはそのゾーンに入っていたから今存在しているんだなとわかった。星の大きさや環境が生物の存在に大きな影響を与えていることがよく分かった。 (中学3年男子)

ずっと気になっていたことで、今日解決したこともありました。太陽の寿命です。太陽はあと約50億年くらい持つんですね。それまで、というかそれからも地球で人類が生きていられるように私たちが頑張らないといけないこともわかりました。 (中学3年女子)

正直言うと星が苦手で、今回はいい勉強になりました。特に自分が興味を持った事は銀河の話です。種類があるなんて知らなかったので、うずまき銀河や車輪銀河、だえん銀河など、さまざまな種類があってびっくりしました。それに星には色があり、赤色は温度が低くて青色は温度が高いと聞き、自分は赤色が温度が高くて、青色は温度が低いと思っていたので、これにもびっくりしました。この2時間は一生に一度の体験なので、本当に良い2時間でした。 (小学6年女子)

あれから私は、毎日空を見上げ、星をじっくり見るようになりました。あの星は温度が低いか、形は丸か、円ばんか、目には見えないけど、いろいろ考えるようになりました。天文学の勉強したことは、とてもいい経験になりました。 (小学6年女子)

話を聞くまえは、あんまり理科に興味がなかったけど、聞いてからは調べてみたいな、行ってみたいなと思うようになりました。その中でも一番心に残ったのは、ほこりやガスで星ができるという事です。この事は、自分が死んで星になってみないとわからないなと自分の中では思っていたので本当にびっくりしました。 (小学6年男子)

僕は今まで、太陽より大きな星はないと思っていました。でも、今日の学習により、太陽より大きな星はたくさんあり、それも太陽の100倍以上の星もあると聞き、本当にビックリしました。他にも、地球以外に水分がある星があることや、銀河にもたくさんの種類があるなど、初めて知ったことがたくさんありました。僕は今まであまり宇宙や天文学に興味を持っていなかったけど今回の学習で、これから夜空を見て、星についてみてみようと思いました。 (小学6年男子)

ぼくは太陽はものすごく熱そうなのに、まだ、あれがそんなに熱いほうじゃないのがすごくおどろきでした。質問していないけど、ぼくはビックバンがどうしておこったのかが知りたいです。もう一つ、地球ができてから、どうやって恐竜が生まれたのかが知りたいです。今回の天文学は楽しかったし、知りたいことが良くわかりました。運が良かったら、また、この天文学が学べたら良いなあと思いました。 (小学5年男子)

いつもなにげなく見ていた星は、調べれば調べるほどだれも知らないようなおもしろいことが分かるんだなあと思いました。今まで思っていた星やわく星についてのぎ問が分かりやすく知れてうれしかったです。 (小学5年女子)




・「天文学研究途上地域(国)大学での出張天文学集中講義」

国立天文台では、国際天文学連合(IAU)による天文学普及啓発10年プラン (IAU Strategic Plan 2010 - 2020: Astronomy for the Developing World)の 趣旨に則り、主として研究途上国の大学および大学院に国立天文台の研究者を派遣し、 天文学の集中講義を行うと共に、国立天文台での最新の研究・教育活動を紹介します。

今まで天文学に接したことの無い優秀な物理科学系の学生に対して天文学への興味を 喚起することにより、彼らが国立天文台および日本の高等教育機関においての天文学 研究を志すことを期待しています。



・東アジア干渉計冬の学校(アジア冬の学校)<実施済み>

国立天文台と総合研究大学院大学物理科学研究科天文科学専攻が共催で、 ミリ波サブミリ波の干渉計観測、またはVLBI観測に関心のある若手研究者 (大学院生、ポスドク)を集めて、平成23年2月7日から11日までの5日間、 国立天文台三鷹キャンパスにおいて東アジア干渉計冬の学校を開催しました。

参加者の内訳は、日本国内から29名、韓国から13名、台湾から13名、 中国から12名、オランダとオーストラリアから各1名の計69名となっています。 台湾からも4名の講師を招き、日程の前半に講義を行いました。

講義については、電波天文学の基礎、目指すサイエンス、電波望遠鏡の仕組みや、 干渉計観測における観測手法、観測準備についてを学びました。

後半は、アルマ観測準備ソフトウエアOTとデータ解析ソフトCASAを用いた ALMAコースと、VLBIデータ解析ソフトAIPSを用いたVLBIコースに分かれ、 チュータの指導のもとソフトウェアについての実習を行いました。 最終日には、希望者を対象に野辺山観測所の見学を行いました。

これらの知識、経験を通じて若手の優秀な天文学研究者が育っていくことを 期待しています。

冬の学校参加者


・若手研究者の論文製本補助

若手研究者の研究成果である論文の、製本代の一部を補助します。


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寄附者の皆さまからのメッセージ

「君もガリレオ」プロジェクトに参加する発展途上国の子どもたちへ配る望遠鏡の資金に使ってください。(東京都I様)

子供の頃から星を見るのが好きで、新しい発見のニュースを聞くことも大好きでした。寄附で第一線の研究者を応援できるのならば、それはすごく楽しい事だと思います。(岐阜県K様)

一天文ファンです。木星の衝突痕の情報を探しに来たときに、この募金制度を知りました。僅かな額しか募金できず申し訳ありません。若輩者ですが、これから先の時代を背負う若い研究者の方の力にすこしでも貢献できれば感謝です。また、その方々の後ろ支えを少しでもさせていただけると思うことができて嬉しいです。(愛知県Y様)

普段募金寄付しない私ですが、同じような人が天文の為に寄付していたらいいなぁと思うから寄付します。(滋賀県T様)

天文学の成果と技術の発展が、現代の社会に夢と希望を与えて欲しい。(石川県M様)

これからも宇宙に興味を持ってくれる人々に、少しでもお役に立てればと思い寄附します。(愛知県K様)

星空を眺めるのが大好きです。果てしない宇宙に夢と憧れをもった子どもたちが、多く育つように希望します。(静岡県W様)

天文学者になるという少年時代の夢は果たせませんでしたが、アマチュア天文家を自認しております。経済的に苦しいであろう若手研究者に研究の一助ともなればと思い、大変ささやかながら寄付させていただきます。(熊本県I様)

自分が主宰する貸しスタジオに<スタジオプラネット>と名づけています。生命が誕生した奇跡の星に自分が人として生まれて、他の人と出会えること、星空を見上げる幸せな時間がもてることに感謝の気持ちから。(埼玉県A様)

天文学も含め、自然科学全般が正しい知識で社会の中でより普及していくことが環境問題の改善に良い方向に影響すると考えてのことです。(群馬県Y様)

宇宙について関心はあるが、若い世代が憧れをもって学ぶための広報が不十分だと思うため。(岐阜県I様)

はやぶさの帰還を向かえ、天文に関する業績がいかに人々に感動と希望を与えるのかを再確認いたしました。現在、日本は不景気のどん底にありますが、技術的に出来ることを怠ると取り戻すのに更なる回り道を必要とします。私個人ではたいした支援は出来ませんが、意義あるものにお金を使う姿勢を示したいと思い、寄付させていただくことにしました。(埼玉県K様)


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国立天文台募金事務局より

 このたび、天文学振興募金に多くの方々・団体からご寄附をいただき、本当にありがとうございました。 心より感謝申し上げます。皆さまからのご寄附をご希望に添えるよう大切に活用させていただきます。
 天文学振興募金は、国立天文台ホームページからも寄附申込が可能になりました。下記URL をご覧ください。

http://www.nao.ac.jp/bokin/index.html


今後とも天文学振興募金をよろしくお願いいたします。



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