ご寄附を用いて実施中の事業(一部は実施済み)
・「ふれあい天文学―あなたの教室に天文学者を届けます―」
国立天文台の天文学者が全国の小学校・中学校で出前授業を行っています。
これは、日頃会う機会のない天文学者に会い直接授業を受けることにより、天文学に親しみや興味を持っていただこうというものです。
平成22年度は、応募があった北は山形から南は鹿児島までの小中学校、最小4人から最大600人まで、
合計6000人の子どもたちのもとへ天文学者が伺いました。
クイズや体験学習を盛り込んだり、楽しい授業となるよう先生方も工夫をして取り組んでいます。
また、授業最後の質問タイムにはたくさんの質問が寄せられ、この質問をもとに小冊子を刊行する計画も進行中です。
平成23年度も全国各地に伺う予定です。
~ふれあい天文学 実施校から寄せられた感想文(抜粋)~
こどもたちから寄せられた感想文の一部をご紹介します。
★地球(惑星)は初め小さなつぶだったことに驚きました。それもたくさんのつぶがぶつかりあって何百億年もかかって生まれた惑星というのは、すごいです。地球は今、温暖化に苦しめられていますが、長い年月をかけて出来た地球を大切にしていきたいです。
(中学1年女子)
★自分たちが住んでいる地球は、宇宙の中でも美しくキセキ的なものなんだなと、改めて思いました。そんなところに生まれてこれたのも、本当にすごいことだと感じました。
(中学3年女子)
★存在する星々の1つ1つが、とても細かいちりから生まれたこと、惑星系のでき方など、普段聞くことの出来ないような話をたくさん聞かせてもらい、自分の知っている知識なんて本当にちっぽけな物なんだと思い知らされました。コンピュータシミュレーションや映画、写真など詳しい資料をいろいろ見せてもらえたので、理科が得意ではない僕でも良く分かりました。
(中学1年男子)
★今日の講演を聞いて宇宙のことを考えていたら、(スキーの)県大会がちっぽけに思えてきてリラックスして大会に臨めそうです。
(中学3年男子)
★織姫と彦星は、遠距離恋愛の典型だったと知った。片道15年かかる電話では辛いかな。でも、宇宙の年齢や星の寿命から考えれば、15年は一瞬かも。
(中学3年女子)
★ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)という領域があることを初めて知った。自分たちはそのゾーンに入っていたから今存在しているんだなとわかった。星の大きさや環境が生物の存在に大きな影響を与えていることがよく分かった。
(中学3年男子)
★ずっと気になっていたことで、今日解決したこともありました。太陽の寿命です。太陽はあと約50億年くらい持つんですね。それまで、というかそれからも地球で人類が生きていられるように私たちが頑張らないといけないこともわかりました。
(中学3年女子)
★正直言うと星が苦手で、今回はいい勉強になりました。特に自分が興味を持った事は銀河の話です。種類があるなんて知らなかったので、うずまき銀河や車輪銀河、だえん銀河など、さまざまな種類があってびっくりしました。それに星には色があり、赤色は温度が低くて青色は温度が高いと聞き、自分は赤色が温度が高くて、青色は温度が低いと思っていたので、これにもびっくりしました。この2時間は一生に一度の体験なので、本当に良い2時間でした。
(小学6年女子)
★あれから私は、毎日空を見上げ、星をじっくり見るようになりました。あの星は温度が低いか、形は丸か、円ばんか、目には見えないけど、いろいろ考えるようになりました。天文学の勉強したことは、とてもいい経験になりました。
(小学6年女子)
★話を聞くまえは、あんまり理科に興味がなかったけど、聞いてからは調べてみたいな、行ってみたいなと思うようになりました。その中でも一番心に残ったのは、ほこりやガスで星ができるという事です。この事は、自分が死んで星になってみないとわからないなと自分の中では思っていたので本当にびっくりしました。
(小学6年男子)
★僕は今まで、太陽より大きな星はないと思っていました。でも、今日の学習により、太陽より大きな星はたくさんあり、それも太陽の100倍以上の星もあると聞き、本当にビックリしました。他にも、地球以外に水分がある星があることや、銀河にもたくさんの種類があるなど、初めて知ったことがたくさんありました。僕は今まであまり宇宙や天文学に興味を持っていなかったけど今回の学習で、これから夜空を見て、星についてみてみようと思いました。
(小学6年男子)
★ぼくは太陽はものすごく熱そうなのに、まだ、あれがそんなに熱いほうじゃないのがすごくおどろきでした。質問していないけど、ぼくはビックバンがどうしておこったのかが知りたいです。もう一つ、地球ができてから、どうやって恐竜が生まれたのかが知りたいです。今回の天文学は楽しかったし、知りたいことが良くわかりました。運が良かったら、また、この天文学が学べたら良いなあと思いました。
(小学5年男子)
★いつもなにげなく見ていた星は、調べれば調べるほどだれも知らないようなおもしろいことが分かるんだなあと思いました。今まで思っていた星やわく星についてのぎ問が分かりやすく知れてうれしかったです。
(小学5年女子)
・「天文学研究途上地域(国)大学での出張天文学集中講義」
国立天文台では、国際天文学連合(IAU)による天文学普及啓発10年プラン
(IAU Strategic Plan 2010 - 2020: Astronomy for the Developing World)の
趣旨に則り、主として研究途上国の大学および大学院に国立天文台の研究者を派遣し、
天文学の集中講義を行うと共に、国立天文台での最新の研究・教育活動を紹介します。
今まで天文学に接したことの無い優秀な物理科学系の学生に対して天文学への興味を
喚起することにより、彼らが国立天文台および日本の高等教育機関においての天文学
研究を志すことを期待しています。
・東アジア干渉計冬の学校(アジア冬の学校)<実施済み>
国立天文台と総合研究大学院大学物理科学研究科天文科学専攻が共催で、
ミリ波サブミリ波の干渉計観測、またはVLBI観測に関心のある若手研究者
(大学院生、ポスドク)を集めて、平成23年2月7日から11日までの5日間、
国立天文台三鷹キャンパスにおいて東アジア干渉計冬の学校を開催しました。
参加者の内訳は、日本国内から29名、韓国から13名、台湾から13名、
中国から12名、オランダとオーストラリアから各1名の計69名となっています。
台湾からも4名の講師を招き、日程の前半に講義を行いました。
講義については、電波天文学の基礎、目指すサイエンス、電波望遠鏡の仕組みや、
干渉計観測における観測手法、観測準備についてを学びました。
後半は、アルマ観測準備ソフトウエアOTとデータ解析ソフトCASAを用いた
ALMAコースと、VLBIデータ解析ソフトAIPSを用いたVLBIコースに分かれ、
チュータの指導のもとソフトウェアについての実習を行いました。
最終日には、希望者を対象に野辺山観測所の見学を行いました。
これらの知識、経験を通じて若手の優秀な天文学研究者が育っていくことを
期待しています。
・若手研究者の論文製本補助
若手研究者の研究成果である論文の、製本代の一部を補助します。
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