自然科学研究機構 国立天文台

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2017年最小の満月(2017年6月)

月の地心距離と満月
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

月の見かけの大きさは変化する!

月は、地球の周りを公転しています。
月の軌道は円形ではなく楕円形をしているため、地球と月との距離は一定ではありません。また、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けてわずかに変化するため、月が地球に最も近づく位置(近地点)や、最も遠ざかる位置(遠地点)での距離は、上の図のように毎回異なります。満月における地心距離(地球の中心から月の中心までの距離)は、およそ35万6千キロメートルから40万6千キロメートルの間で変化します。そして、月の見かけの大きさ(視直径)は、地球と月との距離が近いときには大きく、遠いときには小さくなります。最も大きな満月は最も小さな満月に比べて、14パーセント視直径が大きく、30パーセント明るく見えます。

2017年で最も小さな満月となるのは、6月9日です。
月は、6月9日7時21分に遠地点を通過し、22時10分に満月となります。満月のときの地心距離は約40万6千キロメートル、視直径はおよそ29分24秒角です。

2017年で最も大きな満月となるのは、12月4日です。
月は、12月4日に日付が変わったばかりの0時47分に満月となり、その後の17時46分に近地点を通過します。満月のときの地心距離は約35万8千キロメートル、視直径は33分22秒角です。なお、翌月の2018年1月2日には、12月4日よりも月がさらに地球に近い距離で満月となります(満月のときの地心距離は35万7千キロメートル、視直径は33分30秒角)。

満月の大きさ比べ:今年最小の満月と最大の満月(イメージ図)
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

月を実際の夜空に並べて大きさを比べることはできませんが、上の図のように2017年最大の満月と最小の満月を並べると、大きさの違いがよくわかります。
最近では大きく見える満月が話題にのぼり、注目されるようになってきました。しかし、数字ばかりを気にするのではなく、実際に夜空を見上げて月を眺め、宇宙のおもしろさに目を向けてみてはいかがでしょうか。

「スーパームーン」について

「スーパームーン」という言葉は天文学の用語ではなく、定義もはっきりしません。詳しくはよくある質問の質問2-7)『スーパームーン』ってなに?をご覧ください。