自然科学研究機構 国立天文台

メニュー

検索

月が土星に接近(2017年6月)

2017年6月9日 22時頃 東京の空
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

土星はこれからが観察の好機!

6月上旬、日の入りから少したったころに、南東の空から土星が昇ってきます。9日、10日には、土星の近くに月が見えます。満月のころの月はとても明るいため、0等級の土星であっても控えめな輝きに見えるでしょう。
土星は6月15日に衝となり、これから観望の好機を迎えます。

土星の写真
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265)

土星の特徴は、その美しい環です。環は、直径数センチメートルから数メートルの氷の粒が集まってできています。中でも幅の広くて明るいA環とB環や、A環とB環の間にある隙間(すきま)は、小型の望遠鏡でも見ることができます。この隙間は「カッシーニの空隙(くうげき)」または「カッシーニの間隙(かんげき)」と呼ばれています。また、A環、B環のほかにも、土星にはたくさんの環が確認されています。

土星の環の傾きの変化を表す図
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

土星の環は、土星の公転軌道面に対して約27度傾いています。そして、その傾きを同じ方向に向けたまま、太陽のまわりをおよそ30年かけて一周しています。そのため、地球から見たときの土星の環の傾きは、公転周期の半分のおよそ15年の周期で大きくなったり小さくなったりを繰り返しています。今年の土星は、上の図のいちばん右側のように、環が最も大きく傾いて見える時期にあたります。望遠鏡で土星を見ると、大きく傾いた環が土星本体をすっぽりと取り囲んでいるように見えるでしょう。

参照:暦計算室ウェブサイト

今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。