自然科学研究機構 国立天文台

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ほしぞら情報2014年9月

目次

東京の星空

東京の星空(2014年9月中旬20時頃)
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カレンダー(9月)

1日二百十日
2日上弦
8日白露(太陽黄経165度) / 中秋の名月
9日満月
15日敬老の日
16日下弦
20日彼岸の入り
22日水星が東方最大離角
23日秋分の日 / 秋分(太陽黄経180度)
24日新月

惑星

水星
日の入り直後の西の空にありますが、高度が低いため観察には適しません。22日に東方最大離角となりますが、その前後もあまり観察しやすくなりません。
金星
日の出前に東の低空で明るく輝いていますが、徐々に高度が低くなり、見づらくなっていきます。明るさはマイナス3.9等。
火星
てんびん座からさそり座、へびつかい座へと移動していきます。日の入り後に南西の低空に見え、21時頃には沈みます。明るさは0.6等~0.8等。
木星
かに座にあり、日の出前の東の空に見えています。明るさはマイナス1.8等~マイナス1.9等。
土星
てんびん座にあります。日の入り直後の南西の低空に見えていて、間もなく沈みます。明るさは0.6等。

参照:暦計算室ウェブサイト

  • 「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます
  • こよみ用語解説天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています

トピックス

中秋の名月

今年の「中秋の名月」は9月8日です。中秋の名月とは、太陰太陽暦(注)で8月15日の夜の月のことをいいます。農業の行事と結びつき、「芋名月」と呼ばれることもあります。中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われています。

今年は、中秋の名月が9月8日、満月が9月9日と、中秋の名月と満月の日が1日ずれています。中秋の名月は、新月を含む日から数えて15日目、満月は、地球から見て月と太陽が反対方向になった瞬間と、それぞれの決め方が違うために、このようなずれが生ずることがあります。

中秋の名月から1カ月弱あとの、太陰太陽暦で9月13日の夜を「十三夜」と呼び、日本ではその夜にもお月見をする習慣があります。このときの月は、「後(のち)の月」とか「豆名月」「栗名月」と呼ばれます。 今年の十三夜は10月6日です。

注:私たちが現在使っている暦(グレゴリオ暦)より前に使われていた暦。月の満ち欠けを元に1カ月の日付が決められていた。

2014年9月8日20時頃の東京の空
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月が惑星やアンタレスに接近

日の入り後の南西の低空に火星と土星が見えています。火星の近くには、さそり座の1等星アンタレスも見えます。27日から30日にかけては、上弦前の月が火星や土星・アンタレスの近くを通り過ぎていきます。

月は、28日に土星、29日、30日には火星とアンタレスに近づきます。月が、惑星や星座の星々に対して、日々位置を変えていくようすを観察してみましょう。なお、28日の昼間には、沖縄の一部を除く日本全国で、土星が月に隠される「土星食」が起こります。空が完全に暗くなる頃には高度が低くなってしまいますので、早めの観察をおすすめします。

また、火星は星々の間を東に向かって移動していて、28日頃アンタレスに接近します。その前後の何日間かは、双眼鏡の視野の中に火星とアンタレスが並ぶのを見ることができるでしょう。どちらも赤い火星とアンタレス、その2つの星の赤さと明るさを比べてみてください。

惑星と月、アンタレスの接近
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土星食

28日には、沖縄の一部を除く日本全国で土星食が起こります。

月や惑星は、常に太陽の通り道の近くを移動しています。月は星々の間をわずか1カ月ほどで1周するため、しばしば惑星に近づき私たちの目を引きます。そして、時には月が惑星の手前を横切り、惑星を隠すことがあります。月が土星を隠す現象が土星食です。

今年は、地球全体では11回の土星食が起こりますが、日本で観察できるのは今回の土星食だけです。今回の土星食は昼間の現象のため肉眼では見ることができず、観察には望遠鏡が必要です。望遠鏡を持っている方は挑戦してみてください。

参照:

白昼の土星食
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