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夜明け前の宇宙の姿

総合研究大学院大学と国立天文台らの研究チームは、地球から129.1億年の遠方にある銀河SXDF-NB1006-2を発見しました。

まず最遠方銀河の候補を探すために、研究チームはSuprime-Camを用いてサーベイ観測を行いました。その際、赤方偏移7.3付近の銀河からの光のみを通す特殊なフィルターを開発し、効率よく最遠方銀河の候補天体を選び出す工夫をしました。 さらにすばる望遠鏡の微光天体分光撮像装置FOCASとケック望遠鏡の分光装置DEIMOSによる観測結果と組み合わせ、最遠方の銀河の発見に成功しました。遠方銀河の観測は、ビッグバンの解明にもつながります。

今後は、超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Camや、建設予定の超大型望遠鏡TMTによって、宇宙再電離の過程や宇宙初期の銀河の様子などがさらに解明されると期待されます。

プロジェクト
装置 すばる望遠鏡 + Suprime-Cam
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