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キャンペーンの結果(観察結果)

全体(一部方法別)観察日毎集計観察日毎(割合)方法別(全体集計)方法別(日毎集計)方法別・観察日毎(割合)

観察結果(全体)

観察結果の集計(全体・一部観察方法別)

 全体の観察結果の集計です。表とグラフ両方にまとめました。

観察方法  見えた  見えたかな? 見えなかった 天候が悪い 合計
全体 1108
(61.3%)
210
(11.6%)
215
(11.9%)
274
(15.2%)
1807
肉眼 139
(28.1%)
67
(13.5%)
112
(22.6%)
177
(35.8%)
495
双眼鏡 715
(71.2%)
115
(11.5%)
87
(8.7%)
87
(8.7%)
1004
望遠鏡 254
(82.5%)
28
(9.1%)
16
(5.2%)
10
(3.2%)
308

観察結果の集計グラフ

 1807件のご報告のうち「見えた」と回答された方は1108件で、全体の61.3%の方が、ルーリン彗星を観察することができたようです。また「見えたかな?」と回答した方も210件あり、これを含めると70%をこえる人が、一応見えたようです。
 一方で215件、11.9%の方は、残念ながら「見えなかった」との回答でした。当初の予想よりは少々暗めだったため、見づらかったのかもしれません。
 また「天候が悪い」と回答された方は274件、15.2%に達しました。天気が悪く、最初から観察にチャレンジしなかった方もさらに多いと思います。キャンペーン期間中は、天気が悪い地域が本当に多く、大変残念でした。
 また手段別では、肉眼で「見えた」という方が、わずか28.1%(139件)にとどまりました。「天候が悪い」場合に、観察方法を「肉眼」として報告している影響で率が低くなっていますが、ただ確かにルーリン彗星を肉眼で観察するのは、少々難しかったようです。

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 また「天候が悪い」を除いた割合をグラフにまとめました。

悪天候を除いた観察結果の集計グラフ
 →グラフのデータへ

 「天候が悪い」を除くと、全体では72.3%の人が「見えた」と報告しています。観察方法別では、「肉眼」がもっとも低く「見えた」という人は半数以下の43.7%でした。双眼鏡では78.0%、望遠鏡では85.2%の人が「見えた」と報告されていますので、ルーリン彗星をより確実に見るためには、双眼鏡か望遠鏡が必要だったようです。

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観察日毎の集計

 観察日ごとの報告件数をグラフにしました。

観察日ごとの観察結果のグラフ
 →グラフのデータへ

 もっとも報告が多かったのは、週末で、晴天の地域も多かった2月21〜22日の545件で、次いで最接近前夜の2月23〜24日の235件でした。
 報告件数は天候に左右されており、「天候が悪い」という報告が多い日は、報告件数も伸びませんでした。

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観察日毎の集計(割合)

 観察日ごとの観察結果をグラフにしました。なお「天候が悪い」は除いて集計しました。

観察日ごとの観察結果のグラフ
 →グラフのデータへ

 期間を通じて、70%前後の人が「見えた」と報告されました。2月22〜23日や2月27〜28日などの報告件数の少ない日には、「見えた」という人の割合も少なく、日ごとの彗星の変化というよりは、天候に見え方が左右されてしまったように思われます。
 ただ全体としては、まずまずの割合の方にご覧いただけたようで、ほっとしました。

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観察方法別

観察方法(全体集計)

観察方法について、報告数全体を集計しました。

観察方法のグラフ
 →グラフのデータへ

 「双眼鏡」での観察が最も多く、1004件(55.6%)でした。半数以上の方が、双眼鏡を使用していますが、ルーリン彗星が肉眼では少々見づらかったことによることのようです。
 「肉眼」は495件(27.4%)でした。また「望遠鏡」を使用された方も308件(17.0%)にのぼりました。

観察方法(日毎集計・割合)

観察方法について、観察日毎の報告(割合)を集計しました。

観察日毎の観察方法のグラフ
 →グラフのデータへ

 2月22〜23日や24〜25日では「肉眼」の方がおよそ40%と割合が多くなっています。しかしこれは、天候が悪く観察できなかった方が「肉眼」として報告しているために、増えていると思われます。全体としては、日付けに関係せずにだいたい同じ割合だったようです。
 一方で、2月28日〜3月1日は「望遠鏡」の方が約32%と、他の日と比較して多くなっています。コメントを見ると、土曜日の夜で観望会が多く開催されているようでした。この観望会において、望遠鏡を使った観察をした方からの報告が多かったようです。

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観察方法別・観察日毎の集計(割合)

 観察方法別に、観察日ごとの観察結果(割合)をグラフにしました。なお「天候が悪い」は除いて集計しました。

肉眼による観察日毎の集計(割合)

観察日ごとの観察結果のグラフ:肉眼
 →グラフのデータへ

 肉眼で「見えた」と報告した方の割合は、変動が大変大きく、20〜50%程度となりました。またルーリン彗星が地球に最接近となり、明るくなったはずの2月24日前後でも、この割合はあまり増えていません。
 これは、キャンペーンの中盤にあたる2月22〜21日から28〜1日の期間で天候がが悪い地域が多く、「見えた」という報告数はわずか10件以下と少なかったことが影響したようです。

双眼鏡による観察日毎の集計(割合)

観察日ごとの観察結果のグラフ:双眼鏡
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 双眼鏡を使用した場合には、「見えた」という方がぐっと多くなり、およそ60〜80%の人が「見えた」と回答されました。今回のルーリン彗星は、双眼鏡を使用すれば、多くの方がご覧になれたようです。

望遠鏡による観察日毎の集計(割合)

観察日ごとの観察結果のグラフ:望遠鏡
 →グラフのデータへ

 望遠鏡を使用した場合にはさらに「見えた」方が多くなり、約90%に達する日も多くありました。望遠鏡を使用した方は、天体観察に多少慣れていたり、または慣れた方に導入してもらっていたりする場合も多いと思われます。このことから「見えた」という割合がかなり多くなったのかもしれません。

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