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双眼鏡観察用の図

 ルーリン彗星を肉眼で見るためには、天の川が見えるような暗い空でなければ難しいでしょう。しかし、双眼鏡ならば市街地でも見つけることができるかもしれません。
 またルーリン彗星は、キャンペーン期間中、土星としし座の一等星レグルスに接近します。これらは市街地でも見えるくらい十分に明るい星です。そこで、土星とレグルスに接近しているときに、双眼鏡で観察するための位置の図を用意しましたので、観察の際にご参照ください。

 なお図には、一般的な双眼鏡の視野を円で示しました。外側の円は7倍のときの視野の大きさを、内側の円は10倍のときの視野の大きさを表しています。ただし双眼鏡によって、これよりも視野が若干広くなったり狭くなったりしますので、およその目安とお考えください。
※7倍の視野:直径7度(満月の見かけの大きさの約14個分)
※10倍の視野:直径5度(満月の見かけの大きさの約10個分)

土星から探そう(2/23夜・2/24夜)

 2月23日夜(〜24日明け方)と、24日夜(〜25日明け方)の2夜は、ルーリン彗星が見かけ上土星と接近します。

星空の中での動き

星空の中での動きの図

 まずは、一般的な星図と同様に星空の中をルーリン彗星が動いていく様子を図に示しました。図は、北が上になるように描かれています。また、一般的な双眼鏡の7倍の視野と、10倍の視野の大きさも円で示してあります。
 この図で見ると、ルーリン彗星は土星に対してほぼ直線的に移動していくことがわかります。しかし、普段双眼鏡を使うときには、天頂(頭の真上)の方向が上となりますので、土星との位置関係はこの図のようになりません。

双眼鏡の視野中での動き(2月23日夜〜24日明け方)

双眼鏡の視野内の動きの図

 今度は普段双眼鏡で見るときのように、天頂を上にして、2月23日夜から24日明け方にかけて、土星に対して彗星がどの位置に見えるかを図に表しました。

 彗星は一晩の中では、普通の星と同様に日周運動をし、東(南東)の空から西(南西)の空へと移動します。このとき、土星を中心に天頂を上にした位置関係を示すと、図のように土星の下側から左下側へまるで円弧を描くように移動するように見えます。
 実際には、彗星自体も土星に対して移動していますので、その影響もあって、少々複雑な動きをしているように見えるのです。

 まずは、夜空で土星を見つけて、双眼鏡で見てみましょう。そして、観察する時刻に彗星がどの位置に見えるかを上の図で確認し、そのあたりに彗星が見えるかどうか探してみましょう。彗星は他の星とは違い、ぼうっと広がって見えるはずです。

双眼鏡の視野中での動き(2月24日夜〜25日明け方)

双眼鏡の視野内の動きの図

 同様に、2月24日夜から25日明け方にかけて、双眼鏡で見たときに土星に対して彗星がどの位置に見えるかを図に表しました。

 この夜は、全体的には土星の右側に彗星が位置し、土星に対して右上から右下の方へと移動していきます。

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レグルスから探そう(2/27夜・2/28夜)

 2月27日夜(〜28日明け方)と、28日夜(〜3月1日明け方)の2夜は、ルーリン彗星が見かけ上しし座の一等星レグルスと接近します。

星空の中での動き

星空の中での動きの図

 まずは星空の中をルーリン彗星が動いていく様子を図に示しました。図は、北が上になるように描かれています。また、一般的な双眼鏡の7倍の視野と、10倍の視野の大きさも円で示してあります。
 土星のときと同様で、この図で見ると、ルーリン彗星はレグルスに対してほぼ直線的に移動していくことがわかります。しかし、普段双眼鏡を使うときには、天頂(頭の真上)の方向が上となりますので、レグルスとの位置関係はこの図のようになりません。

双眼鏡の視野中での動き(2月27日夜〜28日明け方)

双眼鏡の視野内の動きの図

 今度は普段双眼鏡で見るときのように、天頂を上にして、2月27日夜から28日明け方にかけて、レグルスに対して彗星がどの位置に見えるかを図に表しました。

 土星のときと同様で、図のようにレグルスの下側から左側へまるで円弧を描くように移動するように見えます。
 実際には、彗星自体もレグルスに対して移動しており、またこの日はかなり接近します。その影響もあって、複雑な動きをしているように見えます。

 まずは、夜空でしし座のレグルスを見つけて、双眼鏡で見てみましょう。そして、観察する時刻に彗星がどの位置に見えるかを上の図で確認し、そのあたりに彗星が見えるかどうか探してみましょう。彗星は他の星とは違い、ぼうっと広がって見えるはずです。

双眼鏡の視野中での動き(2月28日夜〜3月1日明け方)

双眼鏡の視野内の動きの図

 同様に、2月28日夜から3月1日明け方にかけて、双眼鏡で見たときにレグルスに対して彗星がどの位置に見えるかを図に表しました。

 この夜は、全体的には土星の右側に彗星が位置し、土星に対して右上から右下の方へと移動していきます。彗星自体は、レグルスから離れるように移動していますので、やはり少々複雑な動きをしているように見えます。

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