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天体中継 土星編 2008.5.12/5.13

中継は終了しました。ありがとうございました。

アンケート | 土星の環について | 実際の夜空で土星を見てみよう | 中継に使用する望遠鏡について | 土星画像へのリンク

環の傾きが小さくなった土星を見よう!

 土星の環の傾きは、約15年周期で、大きくなったり小さくなったりの変化を繰り返しています。そして2009年には、環を真横から見ることになるために、環が全く見えなくなる時期が訪れます。土星は、これから太陽の方向に近づき見づらくなっていきますので、今のうちに環の傾きが小さくなった土星を見ておきましょう。(2008年の終わりから2009年の前半にも、環が見えなくなる前の土星を見るチャンスがあります。)

 そこで国立天文台では、望遠鏡を使用して動画撮影した土星を、インターネットを通じてライブ中継することにしました。ぜひこの機会に、望遠鏡で見た土星の環の様子をご覧ください。(この中継の中で、月や火星もご覧いただく予定です。)


動画ライブ中継

 動画ライブ中継は、以下の日時で行う予定です。

 天体中継〜土星編〜の予定は全て終了いたしました。両日とも悪天候だったため、13日に短い解説のみ行いました。天体の生の映像を中継できず、すみませんでした。

 なお、中継で使用する機材でテスト撮影した土星の動画ファイルを公開しております。こちらの映像をお楽しみください。

※動画をご覧いただくには「Windows Media Player(ウィンドウズメディアプレイヤー)」(Ver. 9以上)が必要です。

ライブ中継画像見本

画像はテスト撮影時のものです。
実際の配信も、この大きさとなる予定です。

タイムスケジュール(両日とも)

時間帯中継対象
19:30〜20:00土星(最初の数分間に生解説)
20:00〜20:15火星(最初の数分間に生解説)
20:15〜20:30土星
20:30〜21:00土星(最初の数分間に生解説)
21:00〜21:15月(最初の数分間に生解説)
21:15〜21:30土星(生解説)

※天候などにより、スケジュールが変更されることがございます。ご了承ください。

 

注意事項など

 

アンケートのお願い

 アンケートの受付は終了しました。ご協力ありがとうございました。

 みなさまから頂きました貴重なご意見は、今後の中継・キャンペーン等のために活用させていただきます。本当にありがとうございました。

 国立天文台では、昨年から「天体中継」という名前で、望遠鏡を使ったビデオ映像のインターネット生中継を行ってきました。この「天体中継」について、みなさんのご意見をうかがいたく、アンケートを行うことにしました。ぜひご協力ください。
 なお、今回の「天体中継〜土星編〜」をご覧になってない場合でも、アンケートにお答えいただけます。

 →アンケートのページはこちら (受付は終了しました)

土星の環について

土星の軌道と環の傾き
土星の環の傾きの変化
(クリックすると大きな画像でご覧いただけます)

A環・B環・カッシニの空隙を説明した土星の画像
土星の環 (石垣島天文台撮影)
(クリックすると説明なしの大きな画像がご覧いただけます)

 太陽系第6番目の惑星である土星は、木星に次ぐ大きさを持ち、小望遠鏡でも見ることができる美しい環を持つことで知られています。

 土星の自転(注1)軸と環は、土星の公転(注2)軌道面から26.7度傾いていて、その傾きを同じ方向に向けたまま太陽のまわりを、約30年かけて一周しています。そのため、地球から見たときの環の傾きは、約15年周期で大きくなったり小さくなったりします。(「真横→傾きが北に最大→真横→傾きが南に最大→真横」を約30年で繰り返すため、環の傾きの大きさの変化は、その半分の約15年周期となります。)

 小望遠鏡ではっきり見ることができる環は、外側からA環・B環です。A環とB環の間には隙間があり「カッシニの空隙」と呼ばれています。環は、(水が凍った)氷の粒が集まったものだと考えられています。いちばん幅が広いB環では、環の幅は約25000キロメートルありますが、それに対して環の厚みはせいぜい1キロメートルと、幅に比べて厚みがきわめて薄いと考えられています。そのため、地球から見て環を真横から見ることになる前後の数日間は、環を見ることができなくなります。また、太陽から見て環が真横になるときにも、環に太陽の光が当たらなくなるために、環は見えなくなります。

 2002年頃には傾きが最大だった土星の環は、その後徐々に傾きが小さくなっており、2009年9月4日前後には、環をほぼ真横から見ることになります。(ただしこの頃は、土星が太陽に近い方向にあるため、環が見えなくなった土星を実際に見るのは難しいと思われます。)2009年の、環の傾きがほとんどなくなった土星を見る前に、傾きが小さくなったとはいえまだ環のはっきり見える土星を見ておきましょう。

注1:惑星の「自転」とは、惑星の本体がコマのように回転する運動
注2:惑星の「公転」とは、惑星が太陽のまわりを回る運動

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実際の夜空で土星を見てみよう!

 5月の夜8時頃には、西の空の高い位置に土星を見ることができます。ただ、土星はそれほど目立って明るいわけではありません。他の星との位置関係を確認しながらさがしてみましょう。すぐそばにあるしし座の1等星レグルスが目印になります。

 他の星との位置関係を確認するには「見てみよう!春の夜空の月・惑星」キャンペーンの図をご覧ください。

 中継中や、あるいは中継後でも土星を見ることができます。中継映像だけでなく、実際の夜空でも土星をさがしてみてはいかがでしょうか。

 なお、各地でそれぞれの時刻に土星の見える方向や高さは、暦計算室の今日のほしぞらで調べることができます。ぜひご参照ください。

中継に使用する望遠鏡について

社会教育用公開望遠鏡の画像

社会教育用公開望遠鏡
(50cm反射望遠鏡)

 今回の中継では、国立天文台の社会教育用公開望遠鏡(50cm反射望遠鏡)を使用します。この望遠鏡は、月に2回行われている定例観望会で実際にのぞくことができます。
 なお、2008年4月26日(土)、5月24日(土)の観望会では、土星をご覧いただく予定です。こちらもぜひご参加ください。

 なお5月12日および13日は、インターネットによるライブ中継のみで、国立天文台キャンパス内でのイベントはありません。あらかじめご了承ください。

土星画像へのリンク

 環の傾きが大きかった時期に撮影された画像と今回の中継画像とを比較してみてください。環の傾きの変化がわかるはずです。

 

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