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キャンペーンの結果

このページでは、「謎の彗星見えるかな?」キャンペーンの結果をご報告します。

概要地域ごとの観察結果観察日と観察結果観察手段と観察結果感想

概要

全部で785件の観察結果の報告をいただきました。キャンペーンへのご参加ありがとうございました。

以下で、報告をいただいた項目の集計結果をご覧ください。(「観察地」でそれぞれの観察地の名前をクリックすると、観察地ごとの集計結果をご覧いただけます)

キャンペーン期間前半に比べ、6、7日など後半は天候に恵まれなかったためか、報告は少なめでした。

Q1.観察地

北海道:39  青森県:1  岩手県:8  宮城県:3  秋田県:5  山形県:5  福島県:9  茨城県:22  
栃木県:11  群馬県:18  埼玉県:39  千葉県:33  東京都:75  神奈川県:45  新潟県:15  富山県:5  
石川県:23  福井県:17  山梨県:20  長野県:38  岐阜県:30  静岡県:29  愛知県:36  三重県:6  
滋賀県:9  京都府:24  大阪府:17  兵庫県:28  奈良県:8  和歌山県:10  鳥取県:7  島根県:8  
岡山県:19  広島県:17  山口県:10  徳島県:11  香川県:8  愛媛県:10  高知県:3  福岡県:26  
佐賀県:3  長崎県:4  熊本県:8  大分県:4  宮崎県:4  鹿児島県:10  沖縄県:2  海外:3  

Q2.観察日時

「観察日時の時刻表記について」

 報告ページでは、観察日時の順番を以下のように表記していたために、 0時以降の場合、いつの日付を選べばよいのか分かりにくいという混乱が ありました。お詫び申し上げます。したがいまして、以下の集計結果が 示す「0時以降3時まで」および「3時以降日の出まで」には、違った日付を お選びになった方もいらっしゃる可能性があることをご了承ください。

2日日没以降21時まで18||  (2.3%)
 21時以降0時まで82||||||||||  (10.4%)
 0時以降3時まで14|  (1.8%)
 3時以降日の出まで4  (0.5%)
3日日没以降21時まで42|||||  (5.4%)
 21時以降0時まで151|||||||||||||||||||  (19.2%)
 0時以降3時まで59|||||||  (7.5%)
 3時以降日の出まで8|  (1%)
4日日没以降21時まで16||  (2%)
 21時以降0時まで97||||||||||||  (12.4%)
 0時以降3時まで85||||||||||  (10.8%)
 3時以降日の出まで11|  (1.4%)
5日日没以降21時まで15|  (1.9%)
 21時以降0時まで36||||  (4.6%)
 0時以降3時まで62|||||||  (7.9%)
 3時以降日の出まで9|  (1.1%)
6日日没以降21時まで10|  (1.3%)
 21時以降0時まで16||  (2%)
 0時以降3時まで18||  (2.3%)
 3時以降日の出まで3  (0.4%)
7日日没以降21時まで4  (0.5%)
 21時以降0時まで12|  (1.5%)
 0時以降3時まで3  (0.4%)
 3時以降日の出まで1  (0.1%)
8日日没以降21時まで3  (0.4%)
 21時以降0時まで5  (0.6%)
 0時以降3時まで1  (0.1%)
 3時以降日の出まで0  (0%)
無回答0  (0%)
計:785

Q3.観察結果

見えた394||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||  (50.2%)
見えたかな?81||||||||||  (10.3%)
見えなかった203|||||||||||||||||||||||||  (25.9%)
天候が悪い107|||||||||||||  (13.6%)
無回答0  (0%)
計:785

Q4.観察手段

肉眼213|||||||||||||||||||||||||||  (27.1%)
双眼鏡412||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||  (52.5%)
望遠鏡160||||||||||||||||||||  (20.4%)
無回答0  (0%)
計:785

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地域ごとの観察結果

地域ごとの観察結果をまとめてグラフにしてみました。

関東で見えたという報告は少なく、中国・四国地方を中心とした西日本でよく見えていたようです。

地域別の観察結果のグラフ

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観察日と観察結果

観察日ごとの結果をグラフにしてみました。

天候に恵まれたキャンペーン期間前半は報告数も多く、「見えた」という結果が多く寄せられました。6-8日は残念ながら、天候がよくなかった地域が多かったようです。

観察日と観察結果のグラフ

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観察手段と観察結果

Q3の観察結果からもわかるように、全体としては、約半数の方がいずれかの観察手段で見られたようです。Q4の観察手段をみると、双眼鏡を用いて観察にチャレンジした方が最も多く約53%、次いで肉眼が約27%、望遠鏡が約20%でした。 以下の観察手段別による結果をみると、予想されていたほどには彗星が明るくならなかったため、実際に肉眼で見ることができた方は少なかったようですが、望遠鏡では見えたという方は約80%、双眼鏡では約50%と、淡い彗星の輝きを確かめることができたようです。

中でも、約22%の方が「肉眼で見えた」とご報告してくださいましたが、実際の彗星の明るさから考えると、予想以上の結果となりました。分裂核の1つであるB核は、一時的に肉眼でぎりぎり見えるくらいの明るさになりましたので、それをご覧になった方もいらっしゃったかもしれません。しかし、C核は、キャンペーン期間中の5月5日前後の明るさは7等〜6等くらいに留まり、肉眼で見るのは難しかったと考えられます。寄せられた感想の中には「青白い大きな光が流れていった」という書き込みが5月2日の夜に多くあり、流星と彗星を混同してしまった方も多くいたようです。実際に、5月2日の22時20分頃、明るい流星が西日本の各地で目撃されています。

観察手段と観察結果のグラフ

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感想など

報告いただいた方々の半数以上から、様々な感想をいただきました。ここでは、その 一部をご紹介します。

見えた方

「思ったより暗く、淡かった」という印象を持たれた方が多かったようですが、「見つけられたときは嬉しかった」と感動された方もいらっしゃいました。

双眼鏡や望遠鏡では、短いながらも淡い尾が見えた方もいらっしゃったようです。

見えたかな?という方

双眼鏡を使って見たという方でも、ぼぅっとした彗星の姿を見分けるのは難しかったようです。

見えなかった方

天候に恵まれず見えなかった方や、夜空が思ったよりも明るくて彗星を見つけることができなかった方が多かったようです。

なかには、ヘルクレス座にある球状星団M13は見えたのに、彗星はわからなかったという方もいらっしゃいました。M13も双眼鏡で見ると丸くてぼぅっとした淡い光に見えます。見えた方の感想の中には、「M13よりも淡かった」というコメントも多く、予想通りに彗星が明るくならなかったのは残念でしたね。

見えたのは流星だったのでは?

5月2日の夜に明るい流星が西日本で目撃され、流星を彗星と思ってしまった方も多くいらっしゃいました。

流星は、光が一瞬にして空を横切るように流れて見える現象で、長いものでも数秒程度で消えてしまいます。それに対して彗星は、流星のように一瞬で流れて消えることはありません。

でも、偶然の流星に、皆さんとても喜ばれたようです。

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