更新日:2003年8月28日:

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すばる望遠鏡で得た画像

  • 画像アイコン上をクリックすると、大きな画像を見ることができます。
  • 画像の利用につきましては、ハワイ観測所の利用規約に従います。
  • これらの画像は、NHK(日本放送協会)が開発した超高感度ハイビジョンビデオカメラ(Ultra-high-sensitivity HDTV I.I. color camera)で撮影されました。
  • 三鷹キャンパス50cm望遠鏡で撮影された静止画・動画はこちらのページです。

ただいま公開している画像は、速報・テスト画像です。

  • これらの画像は、速報性を重視し、簡易的な画像処理をしたものですので、すばる望遠鏡とハイビジョンカメラの性能を十分に引き出せていません。
  • 2003年7月20日と8月23日[UT]に撮影された画像については、より高度な画像処理をほどこし、高い画質のものを近日中に公開する予定です。
  • 2003年8月25日[UT]に撮影された画像は、それよりもやや遅れての公開を予定しています。
  • このギャラリーでは,望遠鏡で見たイメージにあわせて,南極を上にしてあります.
    (すなわち,肉眼で火星を見た場合と上下左右が入れ替わっています.)
     

速報画像 解説画像
すばる望遠鏡で2003年8月23日(UT)に観測した画像へのリンク 2003年8月23日(UT)観測画像の説明図へのリンク
2003年8月23日(UT)
  • 南極冠: 画像は、極冠の濃淡を見事にとらえています。夏を迎えつつある南半球では、二酸化炭素で出来ている極冠が溶けて、次第に縮小しています。その溶け方が一様でないために、極冠に濃淡が生じているのです。
  • 北極地方: 画像に向かって下の北極地方には、極雲と呼ばれる青みがかった雲が見えています。
  • 朝霧:向かって右側の縁には、朝霧が漂っている様子が見えています。
  • 山岳雲:一方、向かって左側の縁には、夕方に現れる雲が写っています。左の縁に見えている円形状の白い塊がそれで、アルシア山の頂上に発生した雲です。このような雲は、山岳地域に夕方に現れる雲のひとつです。また、この北側(向かって下)には、太陽系最大のオリンポス山も見えています。
  • 火星儀との違い:今回得られた画像は、模様の濃淡が公開されている火星図と多少異なっています。これは、公開されている火星図は、探査機で得られた画像を元にして作られているためです。地球には、海と陸のような明確な区別がありますが、火星にはそのような区別がありません。火星の模様は、岩石や砂粒の微妙の反射率の違いで見えています。そのため、太陽の光があたる角度や観測する角度で模様の見え方も変わってしまいます。
  • 解説画像はこのリンクをクリックしてご覧ください。
 
 

テスト画像
2003年7月20日(UT)観測画像へのリンク
2003年7月20日(UT)
  • まだ十分に大きい南極冠が見えます。これから火星の南半球は夏に向かうので、この南極冠はだんだんと小さくなっていきます。向かって右上の地域は少し早めに氷が溶け出しているようです。
  • 左縁中央から画面中央にかけて、黒い筋模様が見えます。この近くには、数千キロに渡って峡谷が連なっています。
  • 中央には、いくつもの火山のクレーターが見られます。中央よりやや左下に、最大のオリンポス火山が見えます。
  • すばる望遠鏡は、北極には少し青みかがった雲が発生している様子もとらえています。