[申込不要/参加費無料]
はじめに
今年は現地開催!
「三鷹・星と宇宙の日」は、「三鷹キャンパス」で共に活動する組織が共同で開催する特別公開イベントです。
2020〜2023年は、新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインや定員を設けた開催形態でしたが、今年は定員を設けずに現地開催します。
普段は公開していない施設公開をはじめ、最新の天文学研究や天文学の基礎を楽しく学べる展示や企画をご用意しています。日の入り後、天候が良ければ観望会も予定しています。
お知らせ
2024年10月7日 ミニ講演会・見学・工作のタイムテーブルを追加しました。
2024年10月4日 企画の詳細情報を追加しました。
2024年9月25日 4D2Uドームシアターミニ講演会の事前申込情報を追加しました。
2024年9月20日 特設サイトを公開しました。
開催概要
- 開催日時
- 2024年10月19日(土曜日)午前10時〜午後7時(入場は午後5時まで)
※観望会以外のほとんどの企画が午後5時までの終了を予定しています。 - 場所
- 国立天文台三鷹キャンパス(三鷹市大沢2-21-1)
東京大学天文学教育研究センター(国立天文台三鷹キャンパスに隣接)
三鷹市星と森と絵本の家(国立天文台三鷹キャンパスに隣接) - お食事について
-
- お食事は、屋外のベンチやグラウンドの芝生の部分をご利用ください。屋内休憩所もご利用いただけます。
- 軽食販売の屋台、キッチンカーの出店を予定しています。
- ご注意
-
- 公共交通機関をご利用の上、お越しください。当日、駐車場とバイク用の駐輪場はございません。
- 当日は、味の素スタジアムにて、午後5時キックオフのサッカーの試合が予定されています。同じバス路線を利用する方が多くなるため、お帰りの時間帯によってはバスがたいへん混雑する可能性があります。
企画一覧
メイン講演会:テーマ『銀河の形成、進化を探る』
東京大学講演会
要整理券 銀河団における銀河進化-シティギンガたちの生活模様 諸隈佳菜(東京大学 助教)
宇宙において銀河は一様に分布しているわけではなく、都市部のように銀河が多く集まったところと、郊外のようにあまり銀河がいないところがあります。本講演では、宇宙の都市部である銀河団に注目し、そこに属する銀河がどのように進化していくのかについて解説します。銀河は、都市に住む人間と同じように、周囲の環境との相互作用によって大きく影響を受けます。銀河団という極端な環境下では、銀河は高温のガスや他の銀河との重力的な相互作用といった過酷な状況に晒されます。これらの環境が、銀河の星形成活動や形態にどのような影響を与えるのか、最新の観測結果に基づいてご紹介します。本講演を通して、銀河団という極端な環境下で生きる「シティギンガ」たちの複雑でダイナミックな進化の物語を、皆さんと共に探求したいと思います。
11:30〜12:20 東京大学天文学教育研究センター
参加方法:整理券が必要(整理券は午前11時から配布)
ライブ配信:YouTube
国立天文台講演会1・2
講演1 すばるで探る銀河考古学 岡本桜子(国立天文台/総研大 助教)
「銀河考古学」とは、銀河内の古い星々のもつ「化石」的な情報を元に、銀河の過去を調べる天文学の一分野です。銀河系のような大きな銀河は、小さな銀河が重力による相互作用でいくつも合体することで、徐々に大きく成長してきたと考えられています。そしてそのような銀河の過去を知るには、古い年齢の星が持つ化石的な情報が重要な手がかりになります。そこで私たちはすばる望遠鏡などを使って、銀河系や近くの銀河の一つ一つの星を詳しく観測して、その空間分布、運動、化学組成の特徴などから、銀河全体の「歴史」を解読しています。銀河考古学は、銀河系がどのように形成され、進化してきたかを理解するための鍵となる研究といえるでしょう。この講演ではすばる望遠鏡による成果を中心に、「銀河考古学」の最新研究と、将来の展望についてお話します。
13:10〜14:15 すばる棟
講演2 宇宙の夜明けに描く銀河とブラックホールの共進化 泉拓磨(国立天文台/総研大 准教授)
現代の宇宙に存在する大質量銀河の中心には、その質量が太陽の10億倍以上にも達する超巨大ブラックホールが普遍的に存在することが知られています。そしてこれらの超巨大ブラックホールは、自身を宿す銀河と密接にリンクしながら共に影響・制御しあって成長・進化してきたと考えられています(共進化)。私たち研究チームは、すばる望遠鏡やアルマ望遠鏡の観測を駆使して、宇宙年齢が10億歳以下の初期宇宙のブラックホール天体を調査することで、この共進化の「はじまりの姿」を明らかにしようとしています。すばる望遠鏡でようやく発見されてきた「ふつうのブラックホール」たちの姿、アルマ望遠鏡が明らかにした銀河スケールの星形成活動の多様性と母銀河に吹き荒れる銀河風、そして宇宙の夜明けに踊る合体銀河たち。この宇宙のはるか彼方にある壮大な銀河とブラックホールの世界と、その解明に挑む我々研究者の挑戦をご紹介します。
14:45〜15:45 すばる棟
参加方法
- 講演1 もしくは 講演2 のいずれか1つを選んで講演にご参加ください。なるべく多くの方に講演会にご参加いただくため、ご理解とご協力をお願いします。
- 整理券の配布はありません。
- 講演1と講演2のあいだに全ての参加者に退出いただき、会場の入れ替えをおこないます。
- 講演1、講演2 それぞれで入場待ちの列をつくり、係の誘導に従い先着順に入場いただきます。(会場の定員に達した場合、入場をお断りする場合がございます。)
- 入場の整列場所は会場のある建物(すばる棟)前を予定しています(当日目印を設置します)。
- 講演1 の開場は12:50(入場待ち開始は12:40のご案内)を予定しています。
- 講演2 の開場は14:30(入場待ち開始は14:15のご案内)を予定しています。
ミニ講演会・見学・工作タイムテーブル
タイムテーブル
各企画
観測・実験施設の公開、展示、研究紹介、講演会、ミニ講演会、天体観望などを企画しています。
北エリア
太陽は今がアツい!(屋外展示) クイズ・天体観望・映像展示・ポスター展示・施設公開
天文台の最深部、普段非公開の太陽フレア望遠鏡を間近で見ることができます。晴れていればリアルタイムで観測中の太陽も見られるかも? お子様向けのクイズ大会も開催します!
10:00〜16:00 太陽フレア望遠鏡 雨天中止
時空の波・重力波を捉える最先端科学 実演・模型展示・実物展示・ポスター展示
一般相対性理論が予言した時空の波・重力波の観測は、今や日常となりつつあります。KAGRAなどの重力波望遠鏡の原理や、関連する最先端の科学技術、それに未来の望遠鏡に繋がる新たな技術をTAMA300の中で紹介します。(入場列締切: 15:30)
10:00〜16:00 重力波実験棟(TAMA300)
見せます!天文機器の開発現場〜天文学と先端技術センター〜 実験・実演・実物展示・映像展示・ポスター展示
最先端の天文機器の開発現場を公開します。設計の基本となる光・熱・構造のしくみの紹介、製造を担う工場の加工機や金属3Dプリンタの加工デモ、超伝導デバイスの観察体験、光や電波を使った実験の実演、重力波の原理や観測技術の紹介を行います。
10:00〜17:00 開発棟
西エリア
すばる望遠鏡25周年! サイエンスカフェ・見学ツアー(要整理券)・工作(要整理券)・映像展示・ポスター展示・施設公開
今年25周年を迎えるすばる望遠鏡。すばる棟では、すばる望遠鏡が歩む25年とこれからを紹介します!これまでの観測成果や、今すばる望遠鏡を使って研究者がどんな宇宙を研究しているか?直接話が聞けるサイエンスカフェ。また、お子さんも楽しめる分光器をつくるワークショップ。特別公開の時しか見られない!リモート観測室の見学やVRツアーなど楽しい企画を用意しています!
10:00〜17:00 すばる棟
進化するアルマ望遠鏡 ミニ講演会・塗り絵・ポスター展示・実物展示・模型展示・映像展示
アルマ望遠鏡のこれまでの成果と、今後の性能アップの概要を紹介。お子様向けにより細かいところまで詳しく見ることができるアルマ望遠鏡のすごさを塗り絵で体験。若手研究者、大学院生の熱意あふれるミニレクチャーで研究成果の一端に触れることもできます。
10:00〜17:00 ALMA棟
野辺山宇宙電波観測所 ポスター展示
ポスター展示にて野辺山宇宙電波観測所を紹介します。
10:00〜17:00 ALMA棟
次世代超大型望遠鏡TMT クイズ・模型展示・実物展示・ポスター展示
TMTは次世代の超大型望遠鏡計画です。口径30mの主鏡を構成する分割鏡や望遠鏡の模型、映像などの展示を見ながらクイズに挑戦しよう!
10:00〜17:00 展示室(西棟)
みんなの天文学 ゲーム(要整理券)・実演・映像展示・ポスター展示
天文学をより広く伝え、身近に楽しんでもらう天文情報センターの活動紹介。市民と研究者のタッグで進む「GALAXY CRUISE」、全国の学校を天文学者が訪ねる「ふれあい天文学」、天文学で世界をつなぐ「国際普及室」。国立天文台発のTRPG「サンドキャッスル」体験も!
10:00〜17:00 展示室(西棟)
草刈りロボット~ALMA望遠鏡トランスポーター~ 施設公開
国立天文台は最新技術を取り入れた施設管理を行っています。今回、運用中の自動草刈りロボットを展示します。望遠鏡を運ぶトランスポーターに扮した草刈りロボットが、3Dプリンターで印刷したALMA望遠鏡を乗せて広場を走り回ります!
10:00〜16:00 子午環ひろば 雨天中止
中央エリア
赤外線位置天文衛星ジャスミン、銀河中心をさぐり、新しい惑星を探す! 模型展示・ポスター展示
ジャスミンは2030年代初めに打ち上げ予定の宇宙望遠鏡。可視光では見えない天の川銀河の中心の星々の運動を探ります。そして、まだ見ぬ新たな系外惑星を探索します。
10:00〜19:00 中央棟
太陽は今がアツい!(屋内展示) ミニ講演会(要整理券)・お絵描き・映像展示・ポスター展示
2024年に打ち上げに成功したロケットFOXSI-4や気球実験SUNRISE-Ⅲ/SCIPなど、太陽観測の最前線を紹介します。何かと話題の活発な太陽現象について、研究者による講演会も開催します。
10:00〜13:00、14:00〜19:00 中央棟
惑星探査へのチャレンジ「翔べ!探れ!謎を解け!」 ゲーム・ポスター展示・映像展示
リュウグウの観測成果や、MMX(火星衛星探査計画)の概要について、動画やポスターで紹介します。MMXすごろくで、火星圈の観測ミッションを体験できます。
10:00〜17:00 中央棟(東)
水沢VLBI観測所とSKAサブプロジェクトの紹介 ポスター展示
水沢VLBI観測所と研究成果について紹介します。またイベントホライズン望遠鏡(EHT)によるブラックホールの研究や、国際プロジェクトSKA計画への参加に向けた取り組みも紹介します。
10:00〜17:00 中央棟(東)
みんなで守る天文観測環境 実演・ポスター展示
照明で星空が見えにくくなるように、人工電波によって宇宙の電波観測がしづらくなることがあります。周波数資源保護室では、光と電波の良好な天文観測環境を守る活動をしています。便利な社会と天文学の両立のために何ができるか、一緒に考えてみませんか。
10:00〜17:00 中央棟(東)
アストロノミー×バイオロジー 〜宇宙と生命の謎を解け!〜 謎解き・お絵描き・模型展示・ポスター展示
アストロバイオロジーに関係する謎解きや、系外惑星の世界でオリジナルの生き物を創造してみませんか?その他、宇宙における生命をどうやって科学的に探しているのか、ポスターや展示などで紹介します。
10:00〜17:00 中央棟(東)
ミニ講演会「青空天文教室」 ミニ講演会
屋外テントにて科学研究部の研究者がそれぞれの研究分野の最新成果を紹介するミニ講演会「青空天文教室」を開催します。研究の最前線をコンパクトにわかりやすく解説します。悪天候の場合は中止となります。
10:00〜17:00 中央棟の南側(屋外) 悪天候の場合は中止
南エリア
HSC銀河さがしゲーム クイズ・ゲーム
すばる望遠鏡の観測装置のひとつである Hyper Suprime-Cam (HSC) で撮られた大きな宇宙画像から銀河を探す、毎年恒例のゲームです。
10:00〜17:00 南棟
来て!見て!図書室 施設公開・実物展示・模型展示
メイン講演会テーマやすばる望遠鏡25周年に関連した特別本棚があります。一般向け厳選本コーナーでは、「図書室の歩き方」もご紹介。お気軽にお立ち寄りください。職員・小栗順子制作の切り絵も常設展示しています。
10:00〜17:00 南棟
宇宙,作ってます 見学ツアー(要整理券)・実物展示・施設公開・ポスター展示
宇宙を作るコンピュータを間近で見よう!シミュレーション天文学で活躍するコンピュータ群を天文学者がご案内します(要整理券).整理券配布および集合場所は南棟玄関東側(屋外)です.
10:00〜17:00 南棟
国立天文台三鷹移転100周年記念 切り絵展&パネル展 施設公開・ポスター展示
国立天文台三鷹移転100周年記念の展示。天文台職員・小栗順子の美しい切り絵展では、100周年記念作品、メイン講演会テーマをモチーフにした新作、天体現象に関する創作切り絵をお楽しみいただけます。パネル展では麻布から三鷹への移転の足跡をたどります。
10:00〜17:00 休憩室
4D2Uドームシアターミニ講演会 ミニ公演 事前申込制
計算機が描き出した宇宙を立体映像で体験する4D2Uドームシアターを公開。3名の天文学者がシミュレーションで解き明かす宇宙の姿についてお話します。
1回の定員40名、映像上映(約20分)+ミニ講演(約20分)
事前申込制(申込締切:2024年10月4日(金)正午)
事前申込ページ ※申込は締め切りました
10:30、13:45、16:00(計3回) 4D2Uドームシアター
国の重要文化財『星学手簡』 映像展示・施設公開・模型展示
国の重要文化財である『星学手簡』に関する和漢洋書の展示を行う。当日はVTuberの星見まどかさんによる解説動画や、漫画家の松浦はこさんによる漫画も見ることができる。
10:00〜17:00 天文台歴史館
太陽塔望遠鏡は、こんな望遠鏡。 施設公開
太陽塔望遠鏡の内部の見学を通して、どんな観測をしていた望遠鏡なのかご紹介します。
10:00〜16:00 太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)
グラウンドエリア
電波広報まんが「アルマーの冒険」チームが天体電波受信にトライ! 天体観望
国立天文台ニュースに連載中の電波広報まんが「アルマーの冒険」制作チームが、天体電波の受信にトライ!銀河(天の川)から届く電波をさまざまな手作りアンテナで受信します。
10:00〜19:00 グラウンド (原則)雨天中止
50センチ公開望遠鏡を使って星をみよう! 天体観望
50センチ公開望遠鏡にカメラを取り付け、天体の映像をリアルタイムにディスプレイに映し出します。肉眼での観望よりも暗い天体が見られ、さらに順番待ちの時間もほとんどありません!
15:00〜19:00 グラウンド 雨天中止
星空ひろば(観望会) 天体観望
協力業者、団体の望遠鏡等をグラウンドに展開し、機材のデモンストレーションや天体観望を行います。
参加業者・団体名:三鷹光器株式会社/協栄産業株式会社/アストロショップスカイバード/五藤テレスコープ株式会社/株式会社アストロアーツ/株式会社高橋製作所/府中市郷土の森博物館/株式会社サイトロンジャパン/NPO法人三鷹ネットワーク大学推進機構
15:00〜19:00 グラウンド 雨天中止
東大天文センターエリア
宇宙のよろず屋@東京大学へようこそ! ミニ講演・実験・実演・クイズ・実物展示・模型展示・映像展示・ポスター展示
当センターに所属する研究者や大学院生の様々な研究成果を講演会やポスター・動画・ジオラマ等の展示を通してご紹介します。東京大学アタカマ天文台(TAO)、木曽観測所、電波天文学グループ、そして大学院生企画の展示をお楽しみください。院生ミニ講演会は、ライブ配信も予定しています。
10:00〜17:00 東京大学天文学教育研究センター
三鷹市星と森と絵本の家
星と森と絵本の家秋まつり2024~むかしなつかしほのぼのスペース(宇宙)~ フレンズショップ・ジュニアスタッフ模擬店・福祉団体による模擬店・お話し会
天文台官舎だった古民家を活用した「星と森と絵本の家」。今年は天文台三鷹市移転100年企画として、子どもたちの手作りプラネタリウムや“100年前の惑星ボード”を用意しています!楽しいおはなし会や模擬店・物販などもあります。お気軽にお立ち寄りください。
10:00〜16:00 三鷹市星と森と絵本の家
アクセス
- 公共交通機関をご利用の上、お越しください。当日、駐車場とバイク用の駐輪場はございません。
- 当日は、味の素スタジアムにて、午後5時キックオフのサッカーの試合が予定されています。同じバス路線を利用する方が多くなるため、お帰りの時間帯によってはバスがたいへん混雑する可能性があります。
昨年の様子
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自然科学研究機構 国立天文台
電話:0422-34-3600(代表)