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講演会概要

メインテーマ「天の川銀河の現在・過去・未来」に関連した講演会が開かれます。

会場:解析研究棟大セミナー室

講演時間:14:00〜16:30

途中に休憩が入ります。

導入〜『Mitaka』で旅する天の川銀河

講演者

加藤恒彦(国立天文台 4次元デジタル宇宙プロジェクト・研究員)

講演要旨

私たちの太陽系は、「天の川銀河」と呼ばれる銀河の中にあります。
地球から見える天の川は、この天の川銀河を内側から見た姿です。
この導入部分では、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトで開発しているソフトウェア「Mitaka」を使用して、地球から出発し、太陽系を越え、星々の間を通り抜けて、天の川銀河全体の姿(想像図)が見える遠方までの宇宙旅行をお見せしたいと思います。

図:理論に基づいて作られた銀河系のモデル
提供:国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト

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理論に基づいて作られた銀河系のモデル図

講演1:天の川の実像にせまるVERA計画

講演者

小林秀行(国立天文台 水沢VERA観測所長・教授)

講演要旨

国立天文台では、2000年度から日本国内に4台の電波望遠鏡を設置し天体の位置と距離を精密に観測するVERA(ヴェラ)計画を進めている。
電波望遠鏡としては世界で初めて2つの天体を同時に観測し、大気による天体のまたたきを補正するシステムを導入し、世界最も精度の高い観測を行っている。
これにより、天の川銀河系の天体の位置を測量し、精密地図を作ることを目的にしている。このVERA計画のシステムと成果を紹介する。

図:VERA観測所は、水沢、入来、小笠原、石垣島の各4局からなります。
この4つの観測局を組み合わせて観測すると、直径2,300kmの望遠鏡と同じ性能を発揮することができます。
提供:水沢VERA観測所


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VERA観測所の配置図

講演2:「せせらぎ」から「天の河(てんのかわ)」へ

講演者

和田桂一(国立天文台 天文シミュレーションプロジェクト・助教授)

講演要旨

天の川銀河は、典型的な渦巻き銀河の一種と考えられていますが、宇宙の年齢130億年の間、ずっと同じように空に懸かっていたわけではありません。
天の川の複雑で美しい構造はどのようにできたのか、今後どうなっていくのか、最新の研究成果を交えてお話します。

図:天の川銀河の形成シミュレーション
提供:天文シミュレーションプロジェクト/天の川創成プロジェクト


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天の川銀河の形成シミュレーション。110億年前、80億年前、現在の銀河系の姿
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