アストロ・トピックス

No.405: 東京都心に、4次元デジタル宇宙シアターの姉妹ドーム「シンラドーム」誕生

 東京都千代田区北の丸公園の科学技術館に、8月20日 (水) 夕方、立体フル
デジタルドームシアター「シンラドーム」がオープンします。ここでは、直径
10メートルのドームスクリーンで大迫力の立体映像をご覧いただくことができ
ます。
 このシンラドームでは、国立天文台4次元デジタル宇宙 (4D2U) プロジェク
トによる映像作品も投影されます。
 4D2Uの映像作品は、これまで、国立天文台三鷹キャンパスの4次元デジタル
宇宙シアターのドームスクリーンでご覧いただける他は、平面スクリーンを用
いた投影が数施設でご覧いただけるだけでした。今回の科学技術館シンラドー
ムでの4D2U作品の投影は、国立天文台外では日本で初めての立体ドームでの作
品公開となります。
 国立天文台と、科学技術館を運営する日本科学技術振興財団では、武蔵野美
術大学、理化学研究所、コニカミノルタプラネタリウム株式会社、株式会社五
藤光学研究所とともに、「4次元デジタル宇宙映像配給システムの構築」とし
て共同研究を行ってきました。その成果として、2007年3月に完成した国立天
文台4次元デジタル宇宙シアターに続き、この8月に科学技術館に立体フルデジ
タルドームシアター「シンラドーム」が誕生することになりました。
 この「シンラ」という名前は「森羅万象」に由来しています。国立天文台を
はじめとする様々な研究機関や大学との連携により、宇宙の星や銀河の世界は
もちろん、細胞の中のDNAやタンパク質の世界、地球の水と生命の世界をドー
ムいっぱいに映し出します。
 科学技術館では、8月20日以降、このシンラドームにて立体映像の公開を
行っていきます。公開日は毎日で、事前の申し込みは必要ありません。
 また、毎週土曜日の午後は、引き続き、科学ライブショー「ユニバース」を
上演します。国立天文台の研究者も、これまでと同様、ライブショーの案内役
やゲストとして時折登場する予定です。
○お問い合わせ先:
  日本科学技術振興財団 科学技術館事業部
  電話 03-3212-8544
 
参照:
 科学技術館4階B室「シンラドーム」リニューアルオープンのお知らせ
  http://www.jsf.or.jp/info/2008/08/post_145.php
 国立天文台 4次元デジタル宇宙シアター
  公開のご案内 および 台外での一般公開
   http://www.nao.ac.jp/about/mtk/4d2u/index.html
 科学ライブショー「ユニバース」について
  http://universe.chimons.org/
 
      2008年8月19日            国立天文台・広報室