自然科学研究機構 国立天文台

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No.364: 板垣さん、NGC 1200 銀河に超新星を発見

 山形県山形市の板垣公一 (いたがきこういち) さんは、1月27日 (世界時、
以下同じ) の観測から、15.5等の超新星を発見しました。この超新星は、エリ
ダヌス座方向にある NGC 1200 銀河の中にあり、板垣さんご自身が所有する口
径60センチメートルの反射式望遠鏡を用いたCCD観測により撮影された多数の
画像の中から発見されました。
 この発見は、中野主一 (なかのしゅいち) さんを通じて国際天文学連合電報
中央局に報告され、超新星「2008R」と命名されました。
 発見日時、位置、発見等級は次の通り。
発見日時 2008年1月27.45日 = 1月27日10時48分 (世界時)
赤経 3時 03分 53.70秒
赤緯 -11度 59分 39.4秒 (2000年分点)
発見等級 15.5等
 この超新星は NGC 1200 銀河の中心から、西に12秒角、南に9秒角離れた位
置にあります。板垣さんは、2006年8月と、それ以前にもこの場所を撮影して
いましたが、そのときの画像 (限界等級は19.0等) にはこの天体は写っていま
せんでした。また、埼玉県上尾市の門田健一 (かどたけんいち) さんも、1月
27.51日に15.6等でこの天体を観測しています。同中央局の未同定天体情報の
ウェブページにこの発見が掲載されたあとに、イタリアの P. Corelli さんも
1月27.786日にこの天体を16.4等で観測したことを報告しており、また、DSS(
注) にこの天体が写っていなかったことも付け加えています。さらに、1月
28.838日に撮影した多数の画像から、この超新星が14.6等まで増光したことも
指摘しています。
 板垣さんは、昨年7個の超新星を発見しましたが、今年に入ってからもすで
に2個目の超新星発見と、ハイペースの発見が続いています。また、今年に
入ってから日本人が発見した超新星の数はすでに4個にのぼっており、驚異的
な発見ペースとなっています。今回の超新星発見を含め、板垣さんの超新星の
発見数は通算36個 (独立発見を含む) となり、日本人アマチュア天文家による
超新星発見個数の最多記録をさらに更新中です。
 注:DSS (Digitized Sky Survey) は、米国にあるパロマー天文台のサミュ
エル・オシン・シュミット望遠鏡と、オーストラリアにあるアングロ・オース
トラリア天文台の英国シュミット望遠鏡を用いて、全天を撮影し、デジタル化
したもの。限界等級の値は天域によって変わるが、平均的には20等級前後の天
体まで写っている。
 今回の P. Corelli さんによる報告には、限界等級は赤色領域で20-21等と
記述されている。
 
参照:
 CBET No. 1230 : SUPERNOVA 2008R IN NGC 1200 (2008 Jan 29)

 日本人が発見した超新星一覧 (国立天文台)
  http://www.nao.ac.jp/new-info/supernova.html
 
      2008年1月29日            国立天文台・広報室

国立天文台 メールニュース

国立天文台 アストロ・トピックスは、2010年6月まで発行していたメールニュースです。2010年7月からは、「国立天文台 メールニュース」として装いも新たにし、注目いただきたいトピックスの主要な内容とその詳細情報の参照先をお届けしています。

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