アストロ・トピックス
No.318: 今年のペルセウス座流星群は好条件
毎年8月12、13日ごろを中心に「ペルセウス座流星群」が活発に活動しま す。特に今年は、月明かりの影響がないため、たいへんよい条件で観察するこ とができます。 ペルセウス座流星群は、毎年多くの流星が出現する「三大流星群」のひとつ です。十分に暗い夜空で晴天に恵まれれば、1時間に30個を越える流星を見る ことができるでしょう。この流星群は、夜でも暖かい夏の時期に活動する上、 夏休みやお盆休みの方も多く、観察しやすい流星群であるといえます。その 上、今年は8月13日が新月のため、月明かりの影響をまったく受けることなく 観察できるという好条件に恵まれています。 今年のペルセウス座流星群は、世界的に見ると、13日の昼間 (日本時間) に 最も多くの流星が出現するだろうと予想されています。しかし、流星群の活動 は何日間か続きますので、その前後数日間は流星の出現が期待できます。ひと 晩のうちでは、真夜中前よりは真夜中過ぎのほうが多くの流星が出現すると思 われます。 流星群の観察には、望遠鏡や双眼鏡は不要です。人工の明かりの少ない、空 が広く見渡せる場所で観察してみましょう。流星は空のどの方向に出現するか わかりませんので、安全な場所に寝転んで夜空を見上げ、気長に待つのがよい でしょう。虫除けや防寒対策を十分にして、事故などにあわないよう注意して ください。 国立天文台では、できるだけ多くの方に流れ星を眺めてもらおうと、流星群 が活発に活動する11日の夜から14日の朝までの間「夏の夜・流れ星を数えよ う」キャンペーンをおこないます。この期間に15分以上夜空を観察し、その間 に何個の流れ星を見ることができたかを報告してください。携帯電話からも参 加可能ですから、これまで流星を眺めたことのない方も、ぜひお気軽にご参加 ください。 参照: ペルセウス座流星群解説ページ (「夏の夜、流れ星を数えよう」キャンペーン) パソコン用ページ http://www.nao.ac.jp/phenomena/20070811/ 携帯電話用ページ http://www.nao.ac.jp/i/phenomena/20070811/ 2007年8月2日 国立天文台・広報室