アストロ・トピックス
No.263: プラネタリウム関連団体が合流、「日本プラネタリウム協議会」本格始動へ
プラネタリウム関連団体の合流を目的として6月に設立された「新プラネ タリウム会(仮称)」は、平成18年12月4日~6日に行われた「全国プラネタリ ウム大会・名古屋 2006」 (会場:名古屋市科学館) において、正式名称を 『日本プラネタリウム協議会』 (英名:Japan Planetarium Association)と 発表し、名実ともに「合流」を果たしました。 これまで国内には、全日本プラネタリウム連絡協議会 (AJPA)、日本プラネ タリウム協会 (JPS)、日本プラネタリウム研究会 (NPF) の3つの団体があり、 それぞれの活動を活発に行っていました。しかしプラネタリウム界全体の統一 した行動ができないなどのデメリットがありました。 一方、予算や人員の削減、指定管理者制度の導入、デジタル技術の進歩に よるプラネタリウム機器の発展など、プラネタリウム界を取り巻く環境は大 きく変化しています。これらに対応するため、大きく強いプラネタリウム組 織の必要性が出てきました。そこで、3団体が合流し、既存の団体に未加入だ った施設にも参加を呼びかけることにより、日本を代表するプラネタリウム 団体の構築を目指すことになったのです。 そこで、各団体選出のメンバーによる「三会合流ワーキンググループ」が、 合流に必要なプロセスや規約の作成など、新組織の基盤づくりを行ってきま した。また、各団体が協力して全国調査を実施し発行した「プラネタリウム 白書2005」や、昨年 (平成17年) 7月の「全国プラネタリウム大会・大阪2005」 (会場:大阪市立科学館) の合同開催などを通して連携を深めてきました。 こうして、最初の話し合いから3年を経て、各団体の解散、新団体の設立に 至ったのです。 新団体、「日本プラネタリウム協議会」は、会員の交流と連携の下に、プラ ネタリウムの進歩発展を図り、豊かな文化の創造、科学教育及び天文普及に寄 与する事を目的としています。また、会の様々な活動を通して、施設や職員の 資質の向上、プラネタリウムのさらなる発展を目指しています。 さらに、日 本を代表するプラネタリウム団体として、行政や天文関連団体との連携、社会 への働きかけを行います。 全国には300以上のプラネタリウム施設があり、年間500万人 (推定) の見学 者が訪れています。「日本プラネタリウム協議会」は、そのすべての力を集結 し、共に活動することを目標としています。 この新団体、「日本プラネタリウム協議会」の活動にご期待ください。そし て、さらなるご支援、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。 参照: 「日本プラネタリウム協議会」ホームページ 平成18年12月18日 「日本プラネタリウム協議会」実行委員会 注) このアストロ・トピックス (263) は「日本プラネタリウム協議会」実行 委員会よりご投稿いただきました。 2006年12月18日 国立天文台・広報室