アストロ・トピックス
No.262: 国立天文台のALMA (アルマ) 計画の近況とこれからの講演会
国立天文台が進めているALMA計画の近況報告と、これから行われる一般向け 講演会等についての案内をお送りします。 ※最新情報については下記ALMAのホームページをご覧下さい。 ALMA ホームページ (ALMA推進室 国立天文台) --------------------------------------------------------------------- 【近況報告】 文部科学省からALMA計画の推進に関して来年度分として39億7900万円が要求 されました。これに対して今年も例年と同様に総合科学技術会議による評価が 行われ、ALMA計画の評価は例年通りS-A-B-CのうちのAランク (重要な施策等で あり、着実に実施すべきもの) として位置づけられています。 チリ現地の状況でいえば、標高5050mでの山頂建物の建設工事が引き続いて行 われており、外装工事はほぼ完成し、内装工事が重点的に進められ、相関器用 の空調設備の取り付けなどが行われています。この建物は完成の暁には世界で も有数の標高にある近代的な鉄骨建物になる予定で、その中に収められる相関 器も世界有数の演算速度を持つことになります。 一方、標高2900mの山麓施設の建設現場では、山麓建物の基礎工事やアンテナ 組立エリアの整備などが進められています。山麓建物の建設現場には定点観測 ウェブカメラが設置されており、現地の日中にはリアルタイム画像を www.alma.clから見ることができます。また、現地の夜には星座カメラ"i-CAN" を使って山麓施設からの夜空を楽しむこともできます。月が出ていない時間帯 には黄道光をとらえることもできました。 ・・・以下、詳しくは、ALMAのニュースレターをご覧ください。 ---------------------------------------------------------- 【一般向け講演会・施設公開・展示等】 ◎第13回ALMA公開講演会「アンデスの巨大電波望遠鏡でさぐる宇宙」 日時:2007年 1月 6日 (土) 13:30-16:30 場所:静岡市民文化会館 講師:河野孝太郎 (東京大)、大西利和 (名古屋大) ◎第14回ALMA公開講演会「アンデスの巨大電波望遠鏡でさぐる宇宙」 日時:2007年 1月27日 (土) 13:30-16:30 場所:熊本県立劇場 講師:山本智 (東京大)、長谷川哲夫 (国立天文台) ◎日本チリー協会講演会「アタカマALMA天文台計画」 日時:2007年 1月31日 (水) 18:30-21:00 場所:日比谷セントラルビル 川崎汽船23階会議室 講師:阪本成一 (国立天文台) ◎第15回ALMA公開講演会「アンデスの巨大電波望遠鏡でさぐる宇宙」 日時:2007年 3月 3日 (土) 13:30-16:30 場所:なら100年会館 講師:福井康雄 (名古屋大)、阪本成一 (国立天文台) 注:このアストロ・トピックス (262) の原文は、ALMAニュースレター (2006年 秋号) をもとに、広報室で編集しなおしたものです。 2006年12月13日 国立天文台・広報室